
一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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塗装工事はいつも不安と期待が入り交じります。
想定していた通りの色や質感に仕上がるのか…
今回もとてもいい感じに仕上がりそうです、一安心。
塗装工事では「何色にしようか?」と、色について悩む人は多いと思います。
当然と言えば当然ですよね。
しかしそれと同じくらい重要なのが仕上げです。
一般的なのが「オイル仕上げ」と「ウレタン仕上げ」
ここでは床、壁、建具などをオイル仕上げとしています。
オイル仕上げは控え目な艶感で、素朴な温かみのある雰囲気が特徴です。
こちらでは天井をウレタンで仕上げています。
底艶があり板材に重厚感が出てきます。
見た目の違い以外にもメンテの方法なども異なります。
これついてはまた今度詳しく書いてみようと思います。
そして気を付けなければいけない仕上げ方法もあります。
それがラッカー塗装仕上げ。
今でも幅広く使われている仕上げ方法なのですが、テーブルやカウンターには向いていません。
その理由ですが,
ラッカー塗装は水にも熱にも弱く、例えば温まった食器などを置くと熱で塗膜が分解されてしまうことがあるんです。
水にも熱にも、そしてアルコールにも弱いラッカー塗装、どう考えてもダイニングテーブルやキッチンカウンターの塗装には向いてないですよね。
アルコール除菌シートでテーブルを拭いたら塗膜が溶けた、なんて話もたまに聞きます。
しかし、
某ファスト家具屋さんのダイニングテーブルには、しっかりとラッカー塗装と記載されていました。
楽天でもいくつかラッカー塗装仕上げのダイニングテーブルを見つけました。
天板以外がラッカー塗装なら問題ありません。
またチェストなどの家具の場合も特に問題ないでしょう。
ラッカー塗装なんて使わなきゃいいのに、と思うかもしれませんが、他の仕上げに比べやはりコストが安いんですよね…