
一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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実家がある住宅団地では、多くのお家がほぼ同時期に完成しました。
現在、約築15年くらいといったところでしょうか。
そうなると外壁の塗り替え工事など行うタイミングも自ずと重なってくるのです。
こちらのお家、実家のご近所さんなのですが最近外壁を張り替えていました。
おそらく窯業系サイディングに、樹脂サイディングの重ね張りです。
ん?でもこのお家数年前にも外壁塗装していたような…
気になったのでストリートビューで過去画像を見てみると
そうそう、こんなグリーンでした。
ついでに更に過去まで遡ってみることに。
新築当初はアイボリー系。
グリーンの印象が強くてほとんど記憶にないですが。
それにしても15年くらいの間に塗装したり張り替えたりと大変です。
「外壁メーカーの10年保証とか使えないの?」
確かに保証期間を設けている外壁メーカーはありますが、保証を受けるにはかなりハードルが高いでしょう。
保証を受けるための細かい条件が羅列されており、「これは保証受けさせる気がないな…」とすら思えてしまいます。
以前、某メーカーは屋根材が不良品であることを認めながらも「保証しない」と断言しました。(この問題、未だに未解決)
保証という安心感のある言葉を鵜呑みにするのは危険ですね。
私は家電などでよくある有料保証には絶対加入しません。
「どうせ保証期間が終わったで壊れるようになっているんでしょ?」と、ひねくれた見方をしているからです。笑
一方住宅の場合は瑕疵担保保険への加入が義務付けられています。
引き渡しから10年間(いわゆる10年保証)は雨漏りなど不具合が発生しても保険を使って補修工事を行うことができます。
たまに勘違いされている方がおりますが、この保険は施主(買主)ではなく住宅会社(売主)が加入するのです。
また、万が一住宅会社が倒産しても施主(買主)が直接保険請求できる仕組みにもなっています。
それとは別に住宅会社が独自に行う「長期保証」みたいなものは注意が必要です。
例えば30年保証などを謳っていても、住宅会社自体が30年存続する保証はどこにもありません。
そして保証期間が長期になるほど保証内容をしっかり確認する必要があります。
例えば長期の保証期間内にリフォーム工事など行うことも十分考えられますよね。
そのリフォーム工事を他社にお願いしたい!となっても、保証の条件として「他社がリフォーム工事を行った場合、保証はその時点で終了」といったようなことがあるのです。
要するに保証に加入したら最後、メンテもリフォームもその住宅会社以外の選択肢がなくなるのです。
住宅は必ずメンテ工事などが必要なります。
家族構成が変わればリフォーム工事もするでしょう。
それらの工事が長期間に渡って約束されるので、この手の長期保証は住宅会社にとっておいしい保証なのでは?とすら思えてしまうのです。
それでも安心だからという理由だけ長期保証に加入しますか?
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