
一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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現場用、ダナのスリッポン
工事中の現場に入る時には上履きが必要で、いつもこれを使ってます。
玄関に置いておくだけでもカワイイので、ぜひ一家に一足。
これから着工を控えている現場の話です。
家づくり経験者なら分かるかもしれませんが、家づくりって色んなルールに縛られているんです。
その最たるものが建築基準法、さらには消防法、都市計画法など様々な法律をクリアして初めて家が建てられるんです。
今回の現場でネックになっているのが景観法…
その名の通り、街並みなどの景観を規制する法律なのですが、歴史的な古い街並みなどを守るという意味合い強いですね。
今回の新築現場周辺には歴史的な街並みが繰り広げられているわけではありませんが、一応元々は城下町だったということで外壁の色や屋根の形状などが制限されています。
要するに鮮やかで奇抜なデザインの建物はダメ!ということ。
そんな場所で今計画してい新築の完成イメージがこれです。
これを見た行政の担当者は
「かなり洋風ですね…この地域は一応…和風調の外観を推奨しておりまして…良好な景観形成にご協力を…」
普通の外観に地味な色のサイディングにしろ、
ということらしいです。
いやいやいやいや、
杉板の鎧張りに日本の伝統色でもあるネイビー(藍色)を塗装して、ウッドデッキや手すりなども無垢材で作るんですよ。
おまけに玄関ドアも収納扉まで無垢材です。
こっちのほうがよっぽど良好な景観形成に寄与すると思いますが…
(植栽や外構は控え目にしますけどね;)
そりゃたしかに見る人が見たら「洋風」かもしれませんが、周囲に家は点在してるだけで大きな通りに面して目立つわけでもないですし。
本当に歴史的な街並みの中では建てません。
それよりもですね、
良好な景観=サイディングの街並みという行政の感覚が残念ですよ…
仮に普通の家に設計変更したとしても、その家の前にはお施主さんのゴリゴリなアメ車が停まります。爆
そっちのほうがかなりアンバランスですよ、それでもいいんですね?
「いや…この地域は一応…和風調の車を推奨しておりまして…ゴリゴリなアメ車はちょっと…可能であれば人力車などを…」
こんな回答が返ってきたらまた報告しますね。
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