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一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。

また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。

 

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道路や隣地からの視線を遮る塀やフェンス。

 

 

視線を完全に遮りたい、というのであれば高さ2m程度の塀でグルッと敷地を囲めばいいだけなので話は案外簡単です。

 
 
しかし敷地境界ギリギリに立てる高い塀(壁)はとても閉鎖的で、近隣に圧迫感威圧感みたいなものを与えることもあります。
 
 
塀の計画はその辺についても考慮したいですね。
 
 

この板塀の高さは歩道から1.7m前後、板の隙間は2cmにしています。

 

歩道からの目線を考えると高さはこれくらいで十分。

 

2cmという隙間も、見えそうで見えない程よい感じですね。


 

また塀の素材や構造によっても印象は大きく変わります。

 

 

 

 

市街地で人通りも多いような場所なら、周囲からの視線を完全にシャットアウトする高い塀も良いでしょう。

 

しかし、ある程度街並みが形成された地域では、それらに配慮した塀やフェンスも検討してみましょう。

 

 

地域によっては「道路に面する部分は生垣としなければならない」といったような規制もあります。

 

なかなか厳しいですが、美しい街並みをつくるには仕方ない部分でもありますね。

 

 

 

 

ちなみに板塀にはウッドロングエコという保護剤を使っています。

 

 

防腐剤ではなく天然物だけで作られているので、安全性がとても高いです。

 

ウッドデッキや外壁の板材にも使ったりします。

 

ただ塗ればいい、というわけではないので必ずホームページなどで正しい使い方を学んでから使用することをオススメします。

 

 

 

 

そして最後に忘れてはいけないのが、塀にまつわる隣人トラブル。

 

 

「塀のせいで暗くなった!風通しが悪くなった!」

 

「塀が傾いてきている!今すぐ直せ!」

 


特に年数の経った古いブロック塀は傾いてることも多く、土地購入後に気付く場合もあります。


 

隣地境界付近に塀を新設する場合、事前に隣人に一声かけておいたほうが後々のトラブルを回避できそうです。