一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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吹き抜けのメリット・デメリット
「開放感がある」
「明るくなる」
「音が響く」
「冬は寒い」
「掃除が大変」
などなど、検索すると腐るほど出てくるのでここでは割愛しますね。
でも一つ言えることがあります。
それは、吹き抜けのデメリットはハッキリしている一方、メリットは曖昧ということ。
開放感なんて数値化できませんからね。
「住む」ということだけに焦点を当てれば、吹き抜けほど不合理なものはないかもしれません。
では吹き抜けの悪口を散々書いた後ですが、吹き抜けの写真をたくさんお送りします。
吹き抜けの上からLDKを見下ろした写真だけピックアップしてみました。
サーファーズハウスは特に吹き抜けが似合います。
壁の仕上げを途中で変えるとき、どのラインで張り分けるかがけっこう難しいんですよね。
吹き抜けには大きな窓を付けたくなります。
しかし東西面は想像以上に夏場の日射が厳しいので注意してください。
ブラックのフェンスを手すりに。
鋼製火打もブラックに塗装するとなかなかカッコイイんです。
このように開口幅が広い手すりの場合、子供が小さいうちはネットを取り付けたほうが安全です。
「手すりの高さは1.1m以上にしなければならない。」
このようなこと言われたことありませんか?
確かに建築基準法ではバルコニーなどの手すりにそのような規制がありますが、2階建て住宅の場合は規制対象外です。
よって1.1m以下の手すりでも検査は合格します。
(安全性の話はまた別です)
これを知らない建築士や営業は案外多いんですよね。
グリーンと無垢材は相性◎
壁紙は北欧スタイルに定番のモリスヘリテージカラーズ。
梁を塗装するかしないか、何色にするか。
これによって印象は大きく変わってくるので毎回悩みますね。
ブラックにすると引き締まった空間になるのでオススメ。
パイン材羽目板を天井まで。
一面だけというのがポイントですね。
変わってこちらは全面に横張りです。
どのようなスタイルにしたいのか、同じ材料でもそれによって使い方が変わってきます。
壁は無塗装なので経年変化をじっくり楽しめます。
古材張りの壁が特徴的なこのお家。
どこか懐かしさを感じるジブリっぽい家、というご依頼でした。
こちらのお家は全面漆喰塗り。
漆喰の質感を活かすために、ライティングがとても重要になってきます。
吹き抜けには曖昧なメリットしかない、と書きましたが「採光の確保」という点についてはハッキリとしたメリットかもしれないですね。
朝日が差し込む明るいLDKを見下ろすところから始まる一日。
朝から清々しい気持ちになります。
吹き抜けのメリットは、数値化できないからこそ惹かれる人が多いのかもしれませんね。
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