一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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家づくりにおいて窓の計画はとても重要です。
窓一つで家の省エネ性がアップしたり、部屋が格段に明るくなったり、気持ちいい風が通り抜けたり、素敵な景色を楽しめたり、おしゃれな外観になったり、と
とにかく重要なんです。
度々登場する私の実家。
2階の角が私の部屋だったのですが、縦長の窓が2つあります。
いわゆるスリット窓というやつです。
この窓がマジでいらない。
西日をモロに受けるので暑い。
そもそも南北面に窓があるので、明るさも風通しも良好。
結果、365日24時間カーテンは閉めっぱなし。
このような意味のない窓は冷暖房負荷も高めます。
一体なんのための窓?
おそらく、デザイン上なんとなく付けた深い意味のない窓。
私の記憶では、15年前くらいってこのような細くて縦長の窓を2~3つ並べるのが流行ってたんですよね…
はっきり言って使い勝手悪いです。
網戸の開閉も面倒くさいし…
(うちの窓はFIXでしたが)
でもこれは実際に暮らしてみないと分からないんです。
はい、こちらも度々登場する友人の家。
彼も
「ほんと使いにくい!なんでこんな窓にしたんだろ…」
と嘆いておりました。
この窓、彼がこうしてくれと頼んだわけではありません。
おそらく営業が、こっちのほうがオシャレかな?と深い理由もなく決めたのでしょう。
え?そんなテキトーなの??
と思われるかもしれませんが、残念ながらよくあることです。
もちろんちゃんとした住宅会社はそんなことありません。
窓の位置や大きさ、形状にそれぞれに理由を持って計画しています。
私自身、縦細長は滅多に使いませんが横細長はよく使います。
キッチン背面だったり、テレビ面の上部だったりと。
同じ形状面積の窓でも、横にして高い位置に付けることで部屋の明るさはかなり変わってきます。
YKKのCMがとても分かりやすいですね。
とは言っても縦細長窓を付けざるを得ない場合も。
スリット窓とまでは言えませんが、私の中ではかなり縦細長です。
スリット窓がオシャレかどうかは人それぞれなので何とも言えませんが、デザインだけで窓を決めてしまうと、住んでから後悔する可能性が高まります。
「この窓にした理由は何ですか?」
気になったら営業や建築士に尋ねてみてくださいね。
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