一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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問題
次のうち建築士法上、アウトなのはどれでしょう?
①
住宅会社の営業が、木造2階建95㎡の住宅を設計した。
②
毎週、渡辺篤の建物探訪を見て勉強し、自分が住むための70㎡平屋の木造住宅を設計した。
③
マインクラフト(ゲーム)を極めた小6の息子が、40㎡鉄骨造平屋の犬小屋を設計した。
さあどれでしょう??
ちなみに全員が建築士免許を持っていません。
では、正解発表。
建築士法上アウトなのは、
③番
細かい解説はここでは省きますが、なんと①も②も法的には問題ないんです。
こっちのほうが驚きではありませんか?
例えば木造住宅2階建て100㎡以下なら、施主自身が設計しても構わないのです。
でも現実的には無理ですよね。
建築基準法を理解していないとまず建築確認申請が通りませんし。
たまに、建築士免許を持っていないハウスメーカーの営業が、「間取り図」を考えたり「設計」っぽい行為をしてます。
これももちろん法的には問題ないんです。
じゃあそもそも設計とは何なのか。
建築士法第2条5項
設計とは、その者の責任において設計図書を作成すること
間取り図って、設計図書ではないんです。
だから間取り図作成には責任が伴わない。
その間取り図を見ながら平面図を作り上げる建築士が責任を負うのです。
営業は自由に間取りを考えますが、
もし何か問題が起きても責任を負うのは私たち建築士。
世間的には華やかな仕事に見えるかもしれませんが、地味で大変な仕事が多いですよ、建築士は。
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