ウッドデッキは腐れやすい。
メンテをしなければ10年ももたないことはざらです。
なので今では耐久性を考慮した樹脂のウッド風デッキも人気です。
ウッドフェンスもそう。
木目調の樹脂フェンスをよく見かけます。
しかし、塗り壁風、木目調と呼ばれるような
なんちゃって建材が嫌いな人は私だけではないでしょう
それでもお客さんは出来る限りメンテナンスが少なく耐久性の高い材料を使いたい。
それは当然の考えだと思います。
わざわざ貴重な日曜日をウッドフェンスの塗装作業でつぶしたくないですから。
さて、そのようなお客さんを上手に説得して
楽しく日曜の塗装作業をしてもらうにはどうしたらいいでしょうか?
童話「トム・ソーヤーの冒険」の中にヒントがありました。
ポリーおばさんに塀のペンキ塗りを言いつけられたトムは
友人たちを丸め込もうとこんな方法を取りました。
トムは楽しそうにペンキを塗り、それがおもしろくて仕方ないようなふりをしたのです。
そしてそれを見ていた友人たちにむかって
「これが雑用だって?塀のペンキ塗りなんておれたち子どもがそうそうやらせてもらえることじゃないぜ。」
こんな言葉を投げかけました。
この新しい情報(ペンキ塗りが楽しい)を手に入れた友人たちはペンキ塗りのおもしろさを発見します。
友人たちはまもなくペンキ塗りをさせてもらうためにトムにお金まで払い始めます。
そして友人たちは本当に楽しそうにペンキ塗りをするのです。
トムはペンキ塗りというマイナスの事態をプラスの事態に変えることに成功しました。
しかもトムは友人たちからお金をもらい、その友人たちもペンキ塗りを楽しむ。
お互いに利益を生む結果になったのです。
めでたしめでたし・・・
えーと、話を戻しまして、
「マイホームを自らの手でメンテナンスすると愛着がわきますよ」
「子どもと一緒に作業することで自然と家族と過ごす時間が増えますよ」
「樹脂材についた傷や汚れと違って無垢材はとてもいい味になりますよ」
このように新しい情報(メンテは楽しいなど)を与えることで一般的にはマイナスとして受け取られがちなことも
伝え方、話し方次第でプラスにまで変えることができるのです。
しかしここで1つ勘違いしてはいけないことがあります。
マイナス(デメリット)なことはお客さんに伝えなくていい、というわけではありません!
あくまでも伝え方の問題です。