最近、共に家を新築しばかりのAさんとBさん。

お二人とも新居で暮らし始めて1ヵ月くらい経ちました。

 

どちらの家も間取りも仕様も暖房方法も同じで立地条件もほぼ同じ。

違うのは家のUA値、断熱性能だけ。

 

Aさんの家のUA値 0.3

Bさんの家のUA値 0.6

 

さて、ここで問題です

 

AさんBさん共に寒い冬を新居で温かく過ごすことができていると満足しています。

しかし明らかにAさんに比べBさんの方がより満足している様子です。

Aさんの家のほうが断熱性能が高いはずなのに何故でしょうか??

 

 

Bさんは北国育ちで寒さに強いから!ではありませんよ(笑)

 

 

ヒント : お二人の元々住んでいた家に理由があります。

 

 

 

 

はい、終了。答え合わせです。

 

 

正解は・・・

Aさんが元々住んでいた家より

Bさんが元々住んでいた家のほうが寒かったから、です。

 

は???

 

と思いますよね^^;

なるほど!と思ったかたは行動経済学通ですグラサン

 

 

 

つまりこういうことです、

「人は富そのものでなく、富の変化量から効用を得る」

 

は???

 

とまた思いますよね^^;

これは行動経済学・心理学で有名なプロスペクト理論の性質の1つです。

 

 

要するに

次世代省エネ(平成11年)住宅からUA値0.3の超高性能住宅に

移り住んだAさんと

旧省エネ基準(昭和55年)の極寒住宅からUA値0.6の高性能住宅に

移り住んだBさんとでは

満足度が違うということです。

 

 

性能の絶対値ではなく、以前からどれだけ性能がアップしたのかが

満足度に大きな影響を与えるのです。

 

 

 

 

他にも、

燃費1ℓ5㎞のボロ車から1ℓ15㎞の車に乗り換える場合と

燃費1ℓ13㎞の車から1ℓ20㎞のハイブリット車に乗り換える場合では

後者のほうの燃費に対する満足度が高いと言われています。

 

 

ただこれらの満足度はいつまでも続くわけではありませんのご注意をグラサン