私、パース作成以外にも住宅設計の仕事もしておりまして(こちらがメイン)
今年の成約率をざっと見てたら9割近くになりそうな感じです
ここで言う成約率というのはプレゼン&お見積もりをしたお客さんが
後に契約に至った確率です。
成約に至らなかった案件ではっきりと原因が分かっているものもあります。
その1つがこんな案件でした。
中古マンションを買われたお客さんがリノベをしたいと相談に来られました。
しかしうちに来る前にすでに他社(A社)でプランと見積りを受け取っており
そのプランは気に入ってるが予算で折り合いが付いていないとのこと。
うちは基本的にアイミツはお断りしておりますので最初はプラン作成を
お断りしようと思いましたが、今後マンションリノベに本格的に参入しようと
していた矢先でしたのでつい実績欲しさにプラン作成を引き受けてしまいました(笑)
うちの作成したプランと見積もりはA社のものより安かったのか
お客さんはプランも見積もりも満足していたように見えました。
しかし
お客さんがうちのプランと見積りをA社にアイミツをかけたのか
A社が見積もり価格を下げてきたのです。
この時点でうちは撤退です(笑)
お客さんからも「実はA社が値段を下げてきたのですが・・・」
と言われましたが、
ここは断固として値下げ戦争には参戦しません。
そんなことで結果的に成約には至らなかったという話です。
この件から学んだことは2つ
①
「デザイン」や「性能」といった家の本質的な部分より先に「お金」の話が出たら要注意。
もちろん皆さん予算は限られていますが、価格最優先の家づくりは最終的に良い結果になりません。買う側も売る側も。
②
下心(実績が欲しい)を持って無謀な戦いに挑んではいけないということ。(笑)
プラン&見積もり作成に現地確認、かなりコスト(人件費)をかけています。
結果的に成約になれば問題ないですが、ならなかった場合だれがこのコストを
支払ってくれるのでしょうか?
そう、うちと契約して下さった他のお客さんが間接的に支払うのです。
なんとも理不尽な話ですよね。
だから私は成約率にこだわります。
成約数ではなく成約率です。
これは小規模な工務店では特に大事なことだと思います。