家にたくさん本がある家の子どもは
家にほとんど本がない家の子どもに比べて試験の成績が良い。
これは統計結果から事実です
今、家づくり進行中のあなたは
「これはいいこと聞いた!ぜひうちにも書棚スペースをたくさん計画しよう!」
と、思ったかもしれませんががそれはほとんど意味がない行為です。
たしかに本がたくさんある家の子どもは
本がない家の子どもより試験の点数が高いですが
試験の点数はそれ以外にもたくさんの要因が関係しています。
親の収入や学歴も関係している可能性が高いのです。
家の本の数はたしかに子どもの成績と相関関係にありますが
しかしそれが直接子どもの成績に影響しているとは言い切れないのです。
相関関係はあるけど因果関係はない(ちょっと難しいですね;)
またこれも良く聞く「リビングで勉強している子は成績が良い」という話。
リビングで勉強するという行為自体が成績に影響しているのか、
リビングで勉強するくらい親子関係が良好であるということが
根本的な要因なのか、現時点ではよくわかっていません。
しかし近年、親子のコミュニケーションが子どもの学力に影響するという
研究結果もあります。
子どもの成績を気にするなら
家に書棚スペースをたくさん設けたり、リビングにスタディスペースを設ける前に
親子でゆっくり話し合える夕食の時間を確保することのほうが重要なのでしょう。
そうそう、もちろんリビング階段も同じですよ。
階段が廊下にあろうがリビングにあろうが
親子関係にはほとんど影響ありません。
平成以降リビング階段の採用率は年々増えているにも関わらず
子どもの不登校や引きこもりも比例して増えています。
子どもの成績、親子関係
正直これらの問題を建築だけで解決することは不可能なのです。