もうやめないか、完成見学会で「エサ」をまくのは
エサをまくというのは
「来場者にはQUOカードプレゼント!」
などのようにモノで釣って不特定多数の来場者をたくさん集めることです
規模の大きいハウスメーカーならこの手法が有効な場合もありますが
小規模な工務店ではおススメしません。
主な理由としては
①
質の悪い顧客が集まる。
中にはプレゼントだけが目当てで全く家づくりを考えていない人も…
②
人がたくさん来ると「本気の顧客」と「ひやかし顧客」を
見分けることが困難になる。
ひやかしといっても、家のことを色々と聞いてきたりします。
「他社に決めてるんだけどちょっと参考程度に見てみようかな…」
こんな感じで来る人たちです。
③
無駄なプランや見積もりをたくさん作るはめになる。
これが1番の問題点です。
本気度の低い顧客にもプラン・見積もり作成を頼まれれば
こちらもそれに応えないわけにはいかないですから・・・
単純に見学会の来場者数が多ければよいというわけではないのです
20人の顧客を対応して10件分のプランを作成して結果3件の契約を獲得
5人の顧客を対応して4件分のプランを作成して結果3件の契約を獲得
どちらも同じ契約数の獲得ですがプロセスが大きく違うので
結果的に支払うコスト(手間、時間など)は下が圧倒的に少ないです
大手ハウスメーカー、ローコストメーカーは上でも上手くいくかもしれませんが
少数精鋭工務店は下を目指さなければいけません。
資料請求数やホームページアクセス数にも同じことが言えます。
工務店向けのコンサルタント業者の多くは
単純に資料請求やホームページアクセスなどの集客の「量」を増やそうとします。
集客の「質」の部分に関してはあまり深く考えていない場合が多いように思えます。
《HPアクセス数が5倍に!》
《資料請求の数が3倍に!》
《売上が前年度比150%UP!》
これらの文言は一見素晴らしいように見ますが、
安定した工務店経営には「量」重視の集客よりも「質」に重点を置くべきです。
本日のニュースで実質賃金が5年ぶりのプラスに転じたとありました。
しかし住宅建築業界の賃金事情どうでしょうか?
「大変な仕事のわりに低賃金」が代名詞の住宅業界。
量重視の経営ではこの悪しき流れを断ち切れないでしょう。
【設計・見積もり無料は誰も得をしない】
以前に書いたこちらの記事も反響が大きかったです