今から2年前に一級建築士試験に合格しました。何年も勉強し何回も落ちましたがなんとか取得することができました。
それまでは二級建築士として業務をこなしてきましたが、一級建築士を取得し名刺に記載するようになってから大きく変わったことが1つあります。
それは周囲の反応です。
二級から一級になった途端に突然素晴らしい図面が描けたり、今まで思いもつかなかったようなアイデアが思い浮かぶことはもちろんありません。
しかし周囲の人々の反応は間違いなく変わります。
同僚から頼られるようになったり、名刺を渡した時のお客さんの目の輝きだったり、恐かった大工さんが優しくなったり(笑)と様々な人の反応や対応が変わりました。
本来、資格を取ると自分が変わると思いがちですが、変わるのは周囲です。
そこには<権威や専門性の社会的な力>が働いているからです。
著名人監修のコンビニデザートがおいしそうに見えたり、医師が出す薬をなんの疑いもなく飲んだりと私たちは専門家ではない人の意見には慎重になるのに、専門家の意見になるとなんの疑いもなく受け入れてしまいます。
これはアメリカの心理学者スタンレー・ミルグラムが1961年に行った<服従実験>からも明らかにされています。
ですので何か資格を持っている場合は堂々と名刺に記載することで自身の<権威や専門性の社会的な力>を向上させ、結果的に信頼度や売り上げのアップに繋がるのです。
もし何も資格や肩書を持っていなくても自分で勝手に名乗ってしまっても一定の効果はあります。その場合『家づくりアドバイザー』などより『住宅プランナー』といった、重みのある言葉をチョイスすることがポイントです。
「よく分からない資格だけどなにか凄そう」「たくさん資格を持っているなんてきっと努力家で誠実な人に違いない(ハロー効果)」と人は無意識のうちに想像を膨らませてくれるのです
facebookでも記事を書いてますのでよろしければチェックしに来て下さい