海からの贈り物 命の再生工場 | たぬきのしっぽ ☆彡

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★チンチラたぬきと
メインクーンきつねの生活日記♡

こんにちは☆

 

週末にかけて

台風と大雨が心配です☆

ご注意ください!!

楽しい週末を('-^*)/☆

 

 

☆☆☆

 

近づいてみると

いろいろな生き物が

水中の街の建物を取り巻いて

フワフワ浮かんでいる.

 

たぬき&きつね

フタリの目の前に

金ぴかのドアがあらわれた。

 

「どうする、ちょっとコワいよね、たぬきちゃん」

「開けてみましょうよ」

たぬきが

金ぴかのドアを開けると

ちょうちんアンコウが出てきた

 

「あなたたちは

まだ生きているんだから

ここへ来てはいけない。

ここは亡くなった生き物が

集うところ」

 

たぬきは きいてみた。

「でもね

お墓参りは

生きている生き物のつとめでしょ?

ここが墓地ならお参りできるはず」

 

「ここは墓地というより

命の再生工場のようなもの

 

悲惨な目にあった悲痛な思い

この世で果たせなかった残念な思い

罪を犯してしまった後悔の思い

そういうものを抱えた生き物が

命をひろう場所なのさ」

たぬきが

あたりを見回した。

「じゃあ

ここにいる生き物は

みんな生まれ変われるの!?」

チョウチンアンコウはうなずいた。

 

「そうだよ。

でも命を拾うためには

クリアしなければならない

いくつもの試練がある。

つまりとっても時間がとてもかかる。

それに

前世がニンゲンだからと言って

ニンゲンになれるわけもない。

猫に生まれ変わりたくても

気付いたら

ボウフラになってしまったりもする」

 

「え?ボウフラ!?」

「やめてちょうだいよ!!」と

きつねが叫んだ。

 

「何も

キミをボウフラにするって

言ったわけじゃない

キミたち猫は

猫になりたい亡霊にとりつかれやすい」

たぬきと きつねは

キャアと叫び

チョウチンアンコウは笑った

 

「でもせっかく

ここまで来たのだから、

少しくらい街を見物して帰ったら?」

(続く)

 

 

お読みいただき

ありがとうございます☆彡

 

 

たぬき:応援していただけると
うれしいです♪
きつね:よろしくお願いします!!