本のデータ・パソコン保存について……
2010年8月27日の『読売新聞』の「緩話急題」で、山野辺一也氏が「自炊」について記事を書かれていらっしゃった。「自炊」というのは、この記事ではじめて知ったのだが、自分で書籍を電子化する行為のことを言うらしい。印刷会社の製本作業現場などで見かける「裁断機」で書籍の背部分を裁断し、高速スキャナーで取り込み、300ページを書籍化するために要する時間はたった3分だという。
私は、それにくらべると実にばかばかしい限りの手間のかかる方法で気になった文章や記事をパソコンに保存している。ルーシー・モード・モンゴメリがスクラップブックをつくっていたことは有名だが、私も一時期、大学ノートに新聞記事をスクラップすることをやっていた。契機は忘れたが、あまり長くはつづかなかった。ノートがもったいない、と思ってしまったのが敗因。しかし、パソコンを利用するようになった2000年代以降、新聞記事は、ときどきデジカメで撮影してデータを記録・保存している。
たとえば、こんな記事を保存してある。
……まあ、冗談です、これは。
……これも、冗談です。
上記掲載した切り抜きは、コードギアスDVDのブックレットの記事です。
これは、神戸か読売か、どっちかのスクラップです。
まあ、なんでもかんでもスクラップしようとしても、容量的に限界があると思います。「自炊」はデータが軽そうですね。でも、本を裁断しなければならない、というのは、かなり心苦しいものがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際、「緩話急題」を書かれた、山野辺一也氏も、「お試しなのでこれでいいだろう」ともちこんだ30年前の岩波文庫を裁断してしまって大変な喪失感におそわれていらっしゃいました。この間、誤って『こんにちはアン』上巻のカバーをビリーっと思い切りやぶってしまったのですが、やはり、私も喪失感をぬぐえませんでした。まあ、それほどのダメージはありませんでしたが。ディケンズの『オリバー・ツイスト』をポストイットがなかったからという理由でページを折り曲げてブックマークがわりにしていた私の感想とも思えませんが。
ちなみに、私は本の気になったページにしおりを挿むかわりに、ガムの包装紙を利用しています。
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↑まあ、いつもキシリトールを買っているわけではなく、ブラックガムのこともあるのですが、だいたいこの手のガムには緑色の包装紙が入っています。それをポストイットとして使用しています。
ちなみに、『赤毛のアン』(松本侑子訳)には6カ所に付箋が、『アンの青春』には15カ所に付箋が、『少女パレアナ』には15カ所に付箋が、『長くつしたのピッピ』には3カ所に付箋が、『トム・ソーヤーの冒険』には7カ所に付箋が、『丘の家のジェーン』はなぜか23カ所も付箋が貼ってあります(多すぎるだろ)。また、『アンネの日記』はさらにおおくて、28か所に付箋が貼ってありました。最大は『第四若草物語』で34カ所も付箋を貼っています(アホじゃないのか……?)。