ハルビン4日目の午前中は、一人で散策しました。
百度地図のアプリがあるから、大丈夫。
暑い日でしたが、歩いていくことに。
街の至るところに西洋風の建築物が残されていますが、きちんと保存されている所は少ない。
保存に18億元投入されたという、中華バロック風情街を目指しました。
いかにも下町な問屋街をいくつも通り過ぎます。
ここは電器部品の問屋街。
中国ではまだほとんど見かけない電子タバコ、アイコスなぜだかここでは吸ってるおじさんたちを何人も見かけました。
仕事柄なのか?
風情街は、通りを数本に渡って1つのテーマパークのように仕立てられていました。
今なお建築途中で、ハコだけできているもののテナント誘致がまだだったり、中国によくある未完成なのに見切り営業中の状態。
それでも観光客はぽつぽつ訪れています。
食堂やカフェなどがあり、上海の新天地を狙ったようです。
成功とは言えなそうですが。
1920年代の建築物には、歴史的建築物としてプレートが取り付けられています。
中に入ることはできません。
ここは富豪の住宅だったところを、日本軍が一時接収して使用していたそう。
説明も記されています。
なぜだか日本軍の足跡を消し去ろうとしているかのようなこの街の、私が見た数少ない表示の1つでした。
何も加工されていない、こうした建物の方が美しい。
ここ靖宇街の外側にも点在する老建築は、老朽化が進み、廃墟となり取り壊しも同時に進行していました。
いたしかたないことではあります。
人通りの少ないこの場所で、暑さに耐えかねてアイスクリームを舐めながら人が出てきた扉を押して店らしき建物に入りました。
そこだけ別世界のように人がひしめいていて、ハムやソーセージを品定めしています。
会計には行列ができていて、テーブルは飲み食いする家族連れで満席。
百年続く老舗の食品店でした。
並ばず買える名物らしきカップのアイスクリームだけ買って、店の外でひと休み。
外気であっという間に溶け出すアイスクリームは、ほんのりバナナの香り。
バナナとは書いてなかったけどね。
お昼ご飯をNちゃんと中央大街で待ち合わせる連絡を取り付け、来たときとは違うルートでスマホを見ながら向かいました。
工事中で未舗装の道が砂ぼこりを巻き上げる廃墟群を通り抜け、こんなところは昔の中国だな、と懐かしみながら。






