夢クリ101回目(ET13) | りうりー的房間

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個人的、記録的、日記的、な。

ET12が本来の判定日でした。
しかし、日曜日。
担当先生から結果を聞きたかったのと、
通院がもし最後になるなら、
ちゃんとお礼を言いたかったので、
移植日にET13で判定にしていただきました。

いつも通りに7:30に開門を待つ列に並び、
受付、採血。

そして、早々9:30には診察室に入りました。
結果は、「hcg0.0」。

見事なまでの。

先生は、「残念です。分割胚だったから胚盤胞になる力がなかったか、卵管が詰まっているためなのか。」と。

「そんな気がしていました。
気配をまったく感じなかったので。」

先生「力になれなくて、申し訳ありません。今まで頑張りましたね。遠くからの通院だったし、本当に頑張りましたね。」


「卵管が詰まっているのに、病院の方針と違う分割胚の移植をしていただいてありがとうございました。
判定日を変えて頂き、先生に嫌な役を負わせてしまってごめんなさい。
どの結果になっても先生から聞きたかったんです。
2年半、先生と一緒に頑張れたから。」

先生「私もお会いしたかったから、そんなことは気にしないで。」


「先生がいつも支えてくださった。
先生はこんなに忙しいのに、いつも丁寧に接してくださった。
先生は、私達みたいな女性の希望なんです。
この上なく貴いお仕事だと思います。
ここで、先生がこうしてお仕事を頑張っていらっしゃる、と思うと、私もこれから頑張れます。」



私の後に待つ他の患者さんたちが気がかりで、思っていることをゆっくりは伝えられませんでした。

少しだけ、もしかして陽性が出たりして、なんて思ってたのでお別れの言葉も考えていなかったし。
私の気持ち、先生に伝わったといいのですが。



先生は、両手を差し出して握手してくださいました。


妊娠が叶わず、こうして患者さんとお別れすることも沢山あるでしょうに、先生は最後まで優しく温かかったです。


立ち上がって、もう一度握手をして、診察室を出ました。
結果以上に、先生とお別れすることが寂しかった。


多数の患者さんを相手にするサービス業でもあるお仕事ですから、先生から学ぶことは多かったのです。
私はクライアントさんたちと、どう接しているだろうか。
わずかな時間であっても、心を寄り添わせているだろうか。
忙しい中で温かさを伝えているだろうか。
パタパタと小走りで診察エリアを移動している先生は、自身の体調が万全でないときも、笑顔で優しく声をかけてくださった。
治療が辛いときは、愚痴も聴いてくださいました。


もうこれで、ここへ来ることはないのだということが信じがたい気持ち。




入口のコウノトリさんは、私でない誰かのために飛んでいるのでしょうか。




初診の日からこの日まで、何度も針を刺してきた腕。
連日の採血で青く腫れ上がったことにも耐えてきた腕に、ご苦労様を言いたい。

最後の通院は、皮肉なことに10:00前という早さで終了となりました。

さようなら、先生。
さようなら、病院。


約2年半の不妊治療を、泣かずに終えました。