日曜日の午後は、
「たかじんのそこまで言って委員会」が私にとってのエンターテイメント。
勝谷誠彦氏はコメンテーターです。
発言やコラムは注目していましたが、
今回初めて小説を読んでみました。
書評も知らず、何気なく読み始めて驚き。
「事故」と呼ばれるものにより、日本を離れて暮らす人々のキャンプでの生活が書かれています。
チベットと中国の問題も織り込まれて、薄さを感じません。
表題作ともう一編、「水のゆくえ」。
同じく「事故」による村の姿。
二編を読み終えて後、2001年と2002年に発表されたものだと知りました。
すうっと背中が寒くなりました。
「事故」はありえることと予期できたものだったのだ、と。
地震が原因だとはいうものの、
その後の世界を想像できた人と、知らずにいた私。
のんきすぎたのか。
この小説の世界は、今になってはファンタジーではなくなっています。
そのことが、怖い。
お読みください。