昨日は7月18日。

お相撲の千秋楽でもありますが、すみません…今場所も一番も見ませんでした。

 

 

 

7月18日。
春馬くんのあの日から1年…。
京アニ放火殺人事件から2年…。
どちらに対しても、悲しさと、悔しさと、なんで…という気持ちは変わりません。





そんな中、100日間生きたワニを観てきました。(↓パンフ)


ワニさん始め、登場人(動)物がかわいくてすきだったのと、ワニさんのお父さんのCVが大好きな杉田智和さんということもあって、行くことを決意。

100日後に死ぬワニは、Twitterで話題になってからときどき覗いては読んでいました。
大炎上した際には、あれだけ話題になった作品に、商業絡みの方々が喰いついてこないワケないじゃん…と思ってました。
商業展開の告知時期は間違ったかな…と思いましたが…ナゼか作者のきくちさんが叩かれました。
作品は、世に出した時点で、作者の手を離れるのだな…と改めて感じました。
映画公開後も、購入する気がない座席予約の多発で、映画館が警告文を出すという異常事態があったばかり。

敢えて、その映画館に行きました(実は結構行ってる映画館ですが(笑))。
緊急事態宣言下の東京なので、映画館はまた1席空けて予約を取っています。
80人ほどの収容人数という小さいシアター。
実質満席でも40人くらいだったとは思いますが、席はほぼ埋まっていました。



想定外に染みました。
観る前は、ほわんとした気持ちになるのかなーと思っていました。
(ワニさんが死んでいるのに、ほわんというのも変ですが)
結構涙が流れてきまして、マスクありがとうという感じ。





ワニさんが生きていた頃を振り返りつつの前半。
ホントにこうなの、こんな感じで毎日暮らしてるの!という感じ。
普段はたいして大きなこともなく、小さな幸せや楽しさ、ドキドキやワクワク、自分の中だけに押し込めるくらいのショックなことを、幾重にも幾重にも積み重ねて生きてる。
誰か大切な人に深刻な何かが起こっているときでも、それを知らない間は普通に動いてる。
何かあっても人前では、普通でいよう、普通に見えるようにいようと思う。
それでも、何かをしなくなったり、友達と会わなくなったりする。
毎日って表面的には淡々と過ぎていく。
でも、心は細かく繊細に振り幅大きく動いていて、振り返ると大切な大切な日々。



※以下、うっすらネタバレだったらすみません。

 

 

 

後半には、原作にはいなかったキャラが登場します。

カエルくんです。
ぐいぐい入ってくる。
土足で入ってくるくらいの感じで入ってくる。
でも、自分の欲望に忠実に思えるぐいぐいっぷりや、底抜けに感じる明るさや、うざいなぁ…と思う感じなんて、本当にその人がそれのみの人だって決めつけられない。
真逆の感情を押しつぶしたり、自分の中で過去にするために、そうせざるを得ないのかもしれない。
うざったさで最初は避けられるカエルくんですが、カエルくんが本当に心を開いたところで、ネズミくんがそっと寄り添います。
そしてネズミくんも、少しずつカエルくんに心を開いていきます。
自分にとってのワニさんみたいに。




個人的にはかなりのヒット作で、観てよかった作品です。

登場人(動)物、みんなすき。
もう1回観に行く予感が自分でしてますが、2回目は開始そうそう泣いてるかもしれません…(笑)。
DVD出たら、買います。



お父さんの杉田さん!!!
台詞数も少ないんですが、言われなければ杉田さんってわかんなかったと思う(笑)。
器用な方だな、と思ってましたが、いやぁ…ホントすごい。
コメントも、いろいろ考えると泣けてきます。
むっちゃ面白くて、かわいくて、あったかくて、すごいすき。



どうか先入観ナシで、素直にスクリーンで展開されることを観て感じていただきたい。





生きているものは、いずれ例外なく全て死ぬ。
でも、願わくばそれなりの年齢になって…寿命が尽きて…と思うのです。