お相撲…やっぱり淋しいですね。

協会ご挨拶では、涙が出ました。

八角理事長はじめとして、表情からもお相撲さんたちの思いがいつも以上に伝わってきました。

影響は人それぞれだと思いますが、目指すもの、向かっている方向は一致しているはずです。

お相撲さん、お相撲に関わるみなさま、ファイトです!!!!!

いつも以上に声援を送ります。

ちなみに弟は、お相撲の格がいつも以上に感じられて、神事性が増してる気がすると言ってました(笑)。

様式美の所作があるから、観る気が全く落ちることなく観れると。

完全に観る側目線の感じ方ですが、一理あるとも思います。

難あるときこそ、格がわかるというものです。

私はお相撲のスポーツ的な部分より、神事の部分のほうがすきなので、弓取り式まできちんと見せていただけたことはとても嬉しかったです。

 

コロナで書きたいことは山のようにありますが、それはまぁいずれ気が向いたら。

 

 

 

昨日、知り合いの能楽師武田文志さんのお兄さんでいらっしゃる武田友志さんが企画されたイベント、能茶会に行って参りました!

すんごい下世話な話ですが…お舞台で面をかけるのがもったいないくらい男前のカッコいいご兄弟です。

 

お能のお話と、茶道のお話を聞けるイベント。

お菓子とお抹茶もいただけるイベント。

コロナで開催をかなり悩まれたようですが、充分な対策をしての開催となりました。

 

武田さんのお稽古場、武田修能館で開催されたのですが、昼寝してしまい、会社に行くときとほぼ変わらない格好(ジーパン&リュックは避けましたが)で、足元はスニーカーという具合…。

そして、入って早々に、やらかす私…。

手の消毒のアルコールジェルを、手だけでなく、床に飛ばしてしまいました…(汗)。

友志さんに「大丈夫です!床も消毒できますので!」

とお気遣いいただきましたが…もうホント服装とこういう思いもしないところに人間って出るもんです…むぅ…。

 

お能のお話は、改めてお能の歴史の深さと重さ、そしてそれを背負う現代の能楽師さんの思いに、涙がじわっと出ました。

世界最古の舞台芸術、お能に携わる方の思いは、同様に深く、重く、大きく、広いです。

 

能舞台の奥にある鏡板。

それに描かれているのがなぜ松なのかも初めて知りました。

松の木を神として舞われていた時代があり、その名残で舞台芸術となってからも鏡板に残ったのだと。

客席側に松があり、鏡板の松は、鏡に映った松なのだと。

ふっと思いました。

鏡も神ですよね。

神に神を映す、神を神に映す…なんか、八百万の神にも通じるような気もします。

 

4月に催される『花影会』での曲目、『鶴亀』の謡の一部を、友志さんに続いてみんなで声を出しました。

マスクで声を出した方も多く、息苦しいところがあると思いますが、面をかけたときがそのくらいと聞いて、改めて能楽師の方のすごさを感じました。

その後、私たちが声を出したところを含めた一節を、78歳でいらっしゃるお父様の武田志房さんの舞と友志さんの謡で鑑賞しました。

なんか…ぐっとくるものがありまして、涙をこらえました。

 

あと、友志さんの息子さんである章志くんからも一言ありました。

これまたカッコいいんですわ。

中学2年生とのことですが、モテると思う。

私が同級生なら好きになってたかもしれん…。

そんな章志くんを見る友志さんの表情が、もーめんこくてめんこくてたまんない!!!というお父さんのお顔で、ほっこりしました。

4月の花影会で、初めて面をかけて舞台に立たれるそうです。

すんごい楽しみ!!!

舞台上ではない親子三代を目の前にすると、これもぐっときましたねー。

章志くん、まだ能楽師になるかわかんないとのことでしたが、プレッシャーを感じずに、自分からお能の道に進みたいって思ってくれたら、やっぱり嬉しいなぁ。

 

お能関係のイベントは、武田さん関連のものはもちろん、松濤時代の観世能楽堂でのものにも参加してきましたが、例外なくお能の素晴らしさを改めて感じますし、必ず新たに知ることがあります。

これからも参加できるものは参加していきたいと思います。

 

 

そして楽しみにしていたお茶。

裏千家の指導者でもいらっしゃる鹿持渉さんが茶道の歴史などお話くださいました。

またこの方も男前でフレンドリーというステキさ。

 

ワタクシ、入った保育園が、確か園長先生だったと思いますが、お茶の先生もやっていた関係で、お茶の時間があったのです。

和室に正座して、ちゃんと和菓子をいただいて、点てたお茶をいただくということを、年長さんのときだったと思いますが、経験しておりました。

そのせいもあって、かなり久々ではありますが体験したいと思ったのです。

 

鹿持さんが点てたお茶を友志さんがいただいているところを、手順や決まりごとや所作などを中心に見せていただいてから、私たち参加者もお茶をいただきました。

鹿持さんが、東京大学茶道部でもご指導されているということで、お舞台の裏でその部員の方たちが点ててくださったお茶をいただきました。

なんともまろやか。

ふわぁっとした口あたりの中に、ちゃんとお茶の味が感じられます。

いやぁ…品のない言い方ですが、いただけるものなら何杯でも…くらいの感じでした(笑)。

 

お茶の前にはお菓子もいただきました。

これまたお皿も含めて春を感じるもので、とてもステキで美味しかったです。

 

これも、お菓子を口にするということで、避けたい方用に持ち帰り袋もご用意いただいていたようですが、避ける人、ゼロ!

 

茶道もお能も、おもてなしの心でもあるとのこと。

おもてなしの心。

非正規派遣社員でですが、過去にデカい通信会社の部長秘書を兼ねる部署アシスタントを長くやったり、役員秘書室にいたこともあったせいで、ビジネス上ではそれなりにはやりますが、プライベートではまったくさっぱりつるっつるで、完全にスイッチオフになるんですよね…。

オマケに、世の中でいちばん好きなのもいちばん嫌いなのも人間だし、実家も近所のおばさんがお茶っこ飲みに来る程度で、特別なおもてなしを要するお客さんが来ることがない家で、今も家に友達とか呼びたくないし、外での飲み会でもお酒は手酌・食べたいものは自分で取りたいタイプ…。

大人は、自分のことは自分でやれるじゃん…っていう…。

オマケに音響も、やることになるなんて思ってなかったので、学校にも会社にも通ったことがなく、誰か師匠についてもおらずで、修行経験がない=大人に気を使うことがない。

それなのに役者陣がちゃんと修行した舞台監督さんや美術さんや照明さんと同様、スタッフさんとしていろいろ気も心も使ってくれる…という…甘々人生なワケです。

唯一自分をフォローするとすれば、赤ちゃんと小学校2年生くらいまでのこどもっちだけは、ひとりでできないことも多いし、心遣いスイッチが自然と入るところと、大人の場であれば、自分をカモにしてでもみんなが楽しく盛り上がる空気は作りたい…というくらいでしょうか。

ですので、本当にグサグサ刺さりました…(汗)。

 

こういうきちんとしたおもてなしを受けたら、そこから学ばないとダメですね。

この歳で身につくかわかりませんが、そういう意識ではいようと思います。

 

この鹿持さん、本を出されていたり、週一で六本木のワインバーで懐石料理を振舞われたりもされているとのこと。

結構な謎具合(笑)。

懐石料理は要予約ですが、アラカルトは予約ナシでもOKとのことなので、忘れられてしまわないくらいのうちに伺いたいなーと思ったりしています。

 

帰りに気づいたのですが、お雛様が飾ってありました。

いろんな可愛らしい桃の節句絡みのものがありましたが、メインの雛飾りは、五人囃子でなく、琵琶とお琴もいる七人囃子でした。

あの小さいのに丁寧に作られた道具類、テンション上がりすぎて、写真撮るの忘れました…(汗)。

 

花影会、楽しみです☆