書いたものをアップするかどうか迷いましたが、アップすることにします。

いつもそうですが、長いです(笑)。

 

 

実は、現在歌を作ったりしております。

歌ってくれるコがいるのです。

実は、某音楽事務所に、作詞部門で所属していたことがあります。

結構なアーティストの方も所属していました。

今はその事務所も、親会社である某芸能事務所に吸収されました。

親会社は、かなりデカい事務所です。

でも…ビジネス作詞というものに納得できないものを感じて、ビジネス作詞が目指さなければいけないものがイヤになって、もっと自由に書きたくてやめました。

 

私はこのコ(出会った当時の芸名の頭文字でJちゃんとします)がすごくすきで、Jちゃんのお父さんにもお世話になっています。

出会う人全員、出会うべくして出会っているのかもしれませんが、Jちゃんとは、出会う運命だったんだろな…的なことを思ったりもします。

なんか心の奥底に、同じものが流れているのを感じるんですよね。

何かを見て聞いて、感じる感覚もすごく近いし。

本音で話せる数少ない友達でもあります。

 

出会いはもう20年前になるんですが、音楽畑ではなく、芝居の世界で出会いました。

 

私が芝居の音響として、初めて携わった現場。

まだ、本番1時間~30分前に、正露○を飲んでいた頃(笑)。

芝居の中で、売れない演歌歌手っていう設定の役が歌うド演歌を、私が作るハメになり、作りました(笑)。

Jちゃんが、その売れない演歌歌手役。

 

最終的に、ド演歌・そのド演歌をド演歌じゃないアレンジにした別バージョン・ダンスの曲・その別バージョンとダンスの曲をつなげるモチーフみたいなものを作るハメに…(笑)。 

 

ド演歌は芝居中で歌うので、曲のタイトルが既に決まっていたり、そのド演歌の曲紹介のセリフがあったり、主宰さんと脚本家さん(Nさん)の要望が若干違ったり(笑)、どういう内容の詞にするかの指示がNさんからあったり…(笑)。

 

Nさんが兵庫県出身の方で、タイトルに某関西の街の名前が入っているので、その街にも足を運びました。

曲紹介のセリフをその役者のつもりで言いながらタイム計って、セリフの言い終わりの気持ちいいところで歌い始められるようにイントロ作ったり、夜中の2時過ぎにやっっっと、もしかして…!って思えるような曲が浮かんで、電子ピアノ弾きながら打ち込んだり…(笑)。

 

公演日は決まっているし、ダンサーの方に振り付けを考えてもらう時間と、役者たちのダンスの稽古時間も逆算しなきゃいけなくて、スケジュール的にもかなりタイトでした(笑)。

ダンスの曲は、音楽関係の友達に、ヒントもらったりもしましたね…。

 

オマケにハードロッカーでパンクスだった私的には、演歌がどんな楽器使うのかもわからないし、昼は普通に会社組織に組み込まれて働いていたもんで、オケテープみたいな音源を作るところまで含めて、決してラクにできたって言えるものではありませんでした。

 

自分で納得できないレベルのものしか降りてこなくて頭を抱えていたときに、何かとっかかりがつかめれば…と思ってすがって観た、当時のN○Kの「そして歌は誕生した」という番組で取り上げられていた五木ひろしの「千曲川」は、いまだに聴くと涙が出てくるくらいです(笑)。←マジで(笑)。

 

ホントに自分の中で、教育実習の1ヶ月&某現場での完全三日徹夜したとき&このとき…こんくらいが、ホントに自分頑張ったと思うって胸張って言えるときで(笑)、今思うと、本当にありがたい時間でした。

 

出来上がったときには、実は自分でも、自分自身が思っていた以上のド演歌が作れたような気がしていました。

 

詞に関しては、作る前は、Nさんに

「どすコちゃんが書いた標準語の詞、俺が関西弁に直すから。」

って言われていたんですが、詞を見せながら曲を聴いてもらったときに、

「どすコちゃん、これ、関西弁に直す必要ない。このままいく。このままのほうがいい。」

ってキラキラした目ですぐに言ってくれたのも、ものすごく嬉しかったです。

 

現場でも、そのド演歌を気に入ってくれた役者・スタッフが多くて、内輪では、すごく評判のいい歌でした(笑)。

 

でも多分、いちばん気に入ってくれたのが、娘の姿をお客さんとして観にいらした、Jちゃんのお父さん(笑)。

 

Jちゃんのお父さんは、元々名の知られた芸能界の表舞台の方。

Vシネや映画のプロデュース業もされてまして、そのお父さんがプロデューサーを務めたVシネで、そのド演歌を含めて何曲か使っていただいたりもしました。

コワモテなんですけどね、あったかくていい方なんです。

 

京都太秦のスタジオに音源持って行ったとき、スタッフの方から

「ちゃんと著作権申請してくださいね。」

って言っていただいたのに、気づいたら、申請期限過ぎていたという…(笑)。

自分が生み出すものをお金にするってことに、とことん縁がない人生だな…って今振り返ってもつくづく思いますが…(笑)。

 

その後、かなりの間、お互いに音沙汰ナシだったのですが、しばらく前に、Jちゃんから電話がかかってきました。

そのド演歌を、プロのアレンジャーさんにアレンジしなおしてもらって、CDを作りたい&ライブで歌いたいと。

その許可を私に取るための電話でした。

その電話で会う約束もして実際会って、また歌を再開した経過や、CD作成に至る過程など聞きました。

 

その歌をそこまで気に入ってくれてるって知らなかったし、その歌が私以外の手でCDになるなんて思ってもいなかったし、Jちゃんが私の持ち歌って言ってくれたり、

「歌ってると、ここのところですごく泣きそうになる。」

って言ってくれたりするのが、本当に嬉しくて。

歌って、私は、作り終わったらもう作り手のものではなく歌い手のものだと思う人間なので、この歌を自由にしてもらってOKという書面を書くことも快諾しました。

 

ちなみに、そのアレンジし直した歌は、一部分だけですがY○utubeにアップされています。

…演歌感、残ってますが(笑)。

ちなみに、私の本名などを知っていても、検索して出てくるのは、違うコに詞のみを提供した、違う歌だけです(笑)。

元ド演歌は、曲のタイトルか、Jちゃんの現在の芸名がわからないと出てきません(笑)。

 

で、つい先日、Jちゃんから電話がきました。

とあるところにこの歌を加えていただく申請を、Jちゃんとお父さんで頑張っているんだけど、作詞者・作曲者を書いて申請しなければならず、それを私ではなく、Jちゃんの名前で出していいかという確認でした。

自由にしていいって一筆書いた手前、イヤだとか言うのも大人げないし、OKしました。

伝えることをせずに勝手にやる人も多い中、伝えてくれたことに誠意は感じたし、Jちゃんも言ってましたが、そこに加えてもらっても、誰が歌うんだ…?と思ったし(笑)。

一筆書いたときの私の思いが、詞・曲・リズム・アレンジを、もっとこういうふうに変えたいっていうのは、伝えてくれれば自由にしてもらってOKだし、ライブで歌いたいときには、いつでも自由に歌ってくれてOKだよってことだったのになぁ…って言ったとしても、今さらジローだし、多分効力ないんで。

 

でも…電話で話しながらやっぱり疑問が出てきまして…。

切った後に、考え込んでしまいました。

 

実は最初の電話のときにも、Jちゃんがラジオ番組のゲストとして出演したときがあって、そのときに作詞・作曲がJちゃんっていうことで出演してしまったって話を聞いていたのですが、今回もJちゃんの作詞・作曲で、申請書の提出…。

Jちゃん自身が

「私は歌うことしかできないから。」

って言っているのに、ナゼにこの歌に関して、作詞・作曲をJちゃんにすることにこだわってるんだろう…と…。

実際、元々のド演歌音源は私が持ってるし、当時の台本や当パン(当日配布するパンフレット)もあるし、私の名前がクレジットされたVシネのビデオも自腹で買って持ってるし(笑)、当時の芝居の現場の役者・スタッフたち、私が呼んだお客さん、友達、私の家族・親戚含めて、作詞・作曲が私って知ってる人もいるワケで…。

 

万が一、億が一、兆が一、何かあった場合、困るのは、間違いなく私ではなく、Jちゃんだよな…っていう…。

 

何らかの権利的なものが絡んでるのかもしれませんが、もしそうだとしても、いつかバレるかもしれないリスクを冒してまで守りたい権利ってどういうものなのか…。

 

 

この歌に関する金銭とかなら、Vシネのときも、CDのときも、著作権申請してないし、残念ながらどこからも1円も入ってきてないし(笑)、今後も期待していません(笑)。

でも、この歌でJちゃんが動けば動くほど、ありがたい気持ちと同時に、これ…金銭が発生していないだけで、ゴーストとほとんど変わらないよな…って思う気持ちが出てくるのも正直なところで…。

口止め料的なお金を、万が一、億が一、兆が一渡されることがあるとしても、受け取るつもりも一切ありませんが。

 

Jちゃんはお父さんに限らず、芸能一族のおうちのコだし、私は普通より少し硬い印象を与えるような家で育ってるんで(実態は普通よりグダグダな家でしたが)、Jちゃんのおうちと比較にならないくらい、芸能界のことを家族は全く知りませんし、私自身も産毛程度にしかわかりません。

 

裁判するとか、「○○さんが歌っている☆☆という歌の本当の作詞・作曲者は私です!」って声を大にして言うとか、そんなことをするつもりは微塵もありませんが、でも、それと同じくらい周りに口止めするつもりもないんですよね…言ってくれとも思いませんが。

ド演歌だった歌を今の歌にアレンジしたのは、私ではない違う方ですが、作詞・作曲をしたのは、天に神に森羅万象に誓って、私なので。

 

 

 

いろいろ考えましたが、今後のためにも、気持ちよく一緒にやっていくためにも、次に会うときに、Jちゃんにも一筆書いてもらおうと思っています。

そして、疑問点・不明点は、全て顔を見て、直接訊くことにします。

Jちゃんも、Jちゃんのご家族もすきなので、楽曲とは別のところにあるバカくさいことでモメたくないし。

 

今後もJちゃんが望んでくれるなら、提供できる歌は提供していきたいと思っています。

でも、この元ド演歌以外の歌は全て、作るハメになって作る歌ではなく、設定がある中で作る歌でもなく、全てが私の中から出てきた歌なので…ね。

 

これまで、

「作った歌は、自分の子供と一緒。」

とか言う人に対して、いや全然違うでしょ…比較できるもんじゃないし、もし比較するとしても、迷わず子供のほうが大事でしょ…と思ってましたが、ちょっとだけわかる気がしました(笑)。

 

私は私で、私自身が気持ちよく、作りたいものを作りたいときに作りたいように作って、提供したければ提供できるように、動いていきます。

私以外に私を守れないので。

提供したくなければしませんし、作りたくなくなったらやめます(笑)。

そういうスタンスでやっていきます。

すごくわがままで、ガキですが。

 

 

まずは、Jちゃんに、元ド演歌以上に気に入ってもらえる歌を作ることが、私がやらなければいけないことのひとつです。