野村萬斎さん。

もちろんだいすきな狂言師でして、昨日のプロフェッショナル 仕事の流儀、涙ボロボロで観ました。


父親で師匠の弟子である萬斎さん。
息子で弟子の師匠である萬斎さん。

この家に男として生まれた宿命。
否定したい期間があっても、伝えなければ、繋げなければいけないものがある。

その宿命を息子に背負わせることに、師匠として責任を取っていこうとする萬斎さん。

いろんな萬斎さんを観ました。

なんか、泣けた。
放送中、ほとんどずーっと涙出てたんじゃないかな…(笑)。
終わってからもおふとんの中で眠るまでうるうるしてたもん(笑)。


実は、何度か萬斎さんの狂言は観ております。
芯からの華やかな空気を纏っておりまして、質素な舞台や地味な装束でも目を引きます。

次に萬斎さんの狂言を観る機会があったら、思いだし泣きするかもしれない…(笑)。


600年の歴史を持つ狂言。
それを背負うことの恐ろしさ。

でもきっと、恐ろしさを無くしてはいけないんだと思う。

恐ろしいっていうのは、狂言をちゃんと考えて稽古するっていうこと。
ちゃんと考えて稽古するっていうのは、すきっていうこと。
ものすごく、ものすごく狂言がすきなんだなって改めて思った。


で、能役者ではなく、能楽師、狂言役者じゃなく、狂言師なんだと思った。



そしてやっぱり、師匠弟子の親子ってすごい。
ある意味、うらやましさすら感じました。


あっち側にいってしまった我が父親は、娘が自分と同じ研究者になることを、望んだりしたのかな…。
まだこっち側にいる我が母親も、娘が自分と同じ保母(という呼び方が母親はすきなので、保母と書きます)になることを望んだりしたのかな。
ごめんなさ~~~い、娘はどっちにもなりませんでしたっ(笑)!!!
人生まるっと親不孝しまくりです…。




…でね、まぁ、芝居の音響やって気付いてたんですが、実は女目線で考えた場合、こういう男たちのいちばんカッコいいところって、残念ながら、ファンっていう女たちは見ることができないんですよね…(笑)。
いちばん輝いているところは観れるんだけど。


狂言の稽古をする萬斎さん、狂言の表現で苦悩する萬斎さん…。
いくらテレビ画面を通してであってもね、あんな姿見せられたら、惚れずにいられないでしょうよ(笑)。

あぁ…萬斎さん…がっつり持っていかれました(笑)。
この男なら不倫でもいいって思ったくらい(笑)。


やっぱり、優しさは、美しさは、苦悩は、強さだ。
そして、私にとっては、罪づくりだ(笑)。


萬斎さんの狂言、また観たいな。