昨日の夜、お芝居を観に行きました。


元々私が音響をやっていた劇団です。

ここ数回、思うところがあって断ってしまってまして。

この作品も断ってたんで、行くのも迷ってたんですが、

招待を出していただいたので、観に行くことに。



今回、番外公演。

でもって、またかい!とつっこみたくなる、過去本公演作品の再々演。

ちなみに、劇団初期の頃のワークショップで使っていた台本をつなげて

1つの話にしたというもので、私的には、比較対象が山のようにある

作品です…(笑)。


本公演では、一時、音響を離れたくて離れていた時期だったので、

音響はやっていませんが、ワークショップの頃には音出ししてました。


一応、私もこの劇団は、旗揚げから関わってきた劇団で、

初期は台本作りから打ち合わせに参加もしてまして、

ものすごい、不安と苦労と嬉しさと悔しさを共にしてきた劇団で、

私の音響はここから始まったという劇団なんで、

音響編と、次に書くであろう役者編、敢えて厳しく書かせていただきます。



残念だったのが、役者が何言ってるのか聞き取れない部分が多かったこと。

役者の声、出てませんでしたね…。


ただ、これは、音響にも責任がないワケではないんです。

聞きとれない部分の多くは、曲とかぶっているところでして…。

曲と台詞がかぶるところって、バランス、大事なんですよね。

音響ブースに、役者の台詞って、ちゃんと聞こえてたんでしょうか…?


あるんですよ、2日目に限らず、役者が不思議と全体的に調子悪いときって。

(もちろん、その逆もあります)


そういう生ものだから、音響は、場当たりやサウンドチェックでとったレベルを、

本番でそのまま流しっぱなしにしちゃいけないと、私は思っています。

調整していたのかもしれませんが、そう思うには、経験豊富だよね…?と

いう方が、音響さんでして…。

お客さんの入り、役者の喉の調子、空調によっても、スピーカーからの

音の聞こえ方、つまり役者の台詞とのバランスは変わってきます。


自分の耳で聞いて、その都度、調整していかなくてはいけないんです。

場当たりやサウンドチェックでとったレベルはあくまで目安です。

音響は、ほぼ舞台からいちばん遠いところで聴いてますし、

あの劇場は、ホントにいちばん後ろの、いちばん生で役者の台詞が

聞こえにくいところにいます(音響なのに…涙)。

なので、自分の経験上ですが、音響席に台詞が聞こえていれば、確実に

客席には聞こえています。


自分の耳で、役者の台詞がちゃんと聞こえているか確認しながら調整すれば、

あそこまで役者が何を言ってるのか聞きとれないってことは、ないんじゃないかと。

お客さんに聞こえなきゃいけないのは、スピーカーからの曲じゃなくて、

役者の声でもなくて、役者の台詞、役者の言葉なんです。

声が聞こえても、何を言ってるかわからなかったら、意味ないんです。

…と私は思います。

そういう意味では、客席のスピーカースピーカースピーカーの吊り位置も、ちょっと気になりました。


とはいえ、曲のインとアウトのタイミングはバッチリだったと思います。

でもって、音響さん、とってもとってもいい方なんです。

ここから彼の仕事が、少しでも拡がっていけばいいなぁと思います。

音響経験は私よりある方ですし、音響知識は私とは比較にならないくらい

ある方です。

ただ、同じ音響として、私とはオペに対する考え方は違うのかな、とは思いました。


で、音出しにPCパソコンパソコン2台使ってましたかお

これは私的にはすごいことですかおかおかお

私、PCを音出しというか、再生機として使うの、絶対的に避けてまして…。

今、多いんですけどね、PCを再生機として使われる音響さん。

でも、PCの調子が悪いとか、PCが固まったとか、PCのデータが飛んだとか

そういう話もよく聞くのと、実際、自分がお客で行った友達のライブで、

PCのデータが飛んで、開始40分押し…というのに出くわしたことがあって、

PC、本番で使うの、本気で怖くてイヤなんです…。

使いやすいのはわかるんですが…私は怖がりのアナログ音響です…どーん

でも、いいです、アナログで(笑)。



まぁ、いろいろ書きましたが、役者が2日目で声が出てないってのも

実はかなりの問題です!


ただ、役者は音響みたいに、機器を通して台詞言ってないんで…。

生身で、台詞を、言葉を、客席に発してるわけなんで…。

いちばんは、役者に「滑舌良く、ちゃんと声出してーーー!」と思うんですが。



今日は、スピーカーからの曲ではなく、単なる役者の声ではなく、

ちゃんと役者の台詞が、言葉が、お客さんに届いていますように。