今日(もうすっかり昨日だな…)は、次の芝居の稽古場に行きました。



着いたときには休憩時間だったせいもあり、きちんとした紹介はされず。

そこにいる役者にだけ…って感じで、軽~く紹介されたときには、

寝た体勢のまま顔だけ起こしてまたすぐ寝た、初めてお会いする役者、2名。

…初めてでした。



そして、初めて通します、という通しを観ました。


近年まれに見る…ヒドさです…。

顔だけ起こして挨拶しないとか全く抜きにして(笑)、正直、観てるのが

かなりつらかったです。

1時間25分の芝居が、2時間以上に感じました。

少しでも面白いところを探そうと思いましたが、私はムリでした。


こういうセリフ言ってるのに、このキャラ???とか、

この役は、○○に対してどう思ってるの?とか、

この役は、どういう設定の役なの?とか、

さっきあれだけ○○で騒いでたのに、今は気になってないの?とか、

ナゾが多数出現。

複数の部屋で、いくつかのストーリーが同時進行で、

どこを観ればいいの…?と、追いかけるだけで精一杯。

いくつかのストーリーは山場もなく、1つにつながることもなく、

ナゾが増え続けて、解決されないうちに、エンディングを迎えます。

もちろん、舞台上の誰かの気持ちにのっかれるはずもなく…。


こんなんで、音楽なんて当てられません。


いろいろあったらしい設定や伏線も、視線があちこちの部屋に飛ぶせいか、

全く気づきませんでした。


終わってから、主宰兼演出のMに、ナゾ解決のためにどれだけ

質問したか…。


台本は、初演も書いてくださった某劇団の方が、今回も書いて

くださったんですが、それをMが直したようで…


Mがこの芝居で何を観せたいのか、やりたいことがわかりません。

多分…台本を読んだときや、実際役者が稽古場で立ったときに、

出来上がったら、芝居としてどうみえるのか…っていうことが、

理解できてないと思われます。
つまり、こうしたいっていう演出プランも無い、ということです。
それがないもんで、みんなが芝居について意見を言っても判断できず、
頭を抱えて黙りこんでしまって、こたえも出さなかったり、

つじつまが合わないとか、ナゾが増えるだけとかの手直しをするんです。

出来上がり予想図やプランが明確にあれば、

つじつまが合わないとか、ナゾが増えるだけとかの手直しはしないし、
意見に対して、それはOK、それはNGという判断は、早いんです。


今回、この劇団として、3本目の公演になるんですが、

毎回、こんな状態。


残念ながら、どんな人でも、ある程度のお金と時間と場所があれば、

劇団は作れるし、公演は打てるんです。



もう本番も目前で、実際、残りの稽古日数は2日半です。

いくつかの解決方法は思いつきますが、何にせよ、時間がない…。

またその方法を言って、頭抱えられても困るし…。

現時点で、かなり不安です。


予想はしてましたが…予想以上に大変な現場。
今までにないくらいの、相当の覚悟をしなければ…。



とは言え、関わる人間が、自分をだましてでも面白いと思えないものを、

時間とお金をいただいて、お客様に提供できません。
私も腹くくらないと。


泣いても叫んでも、11日に幕は開きます。
1人でも多くのお客様に、少しでも楽しかったって思っていただけるものが、

できますように…。