嫌いではない会社という場所での短期派遣の仕事を終えて、

4月から、1月以来の、本来の音響に復帰しています。

2ヶ月ですが、久々に会社というところで働くと、いろいろ考えます。


目も、体力も、もちろん脳みそも、使い慣れてない部分を使いました。

…使い慣れてないというか、久々に引っ張り出してきたというか。

脳みそのすべての使い方が、会社と音響時のものと違うんですね。

音響だって、体力も、目も、脳みそも酷使します。

でも、使い方が全く違うんです。

たまには会社で使ったような、違う部分も使ったほうがいいのかな?



…いや、多分本当は、自分が使いたいほうの体力と脳を、使い続けて、

磨き続けていくほうが、いいんだと思います。


何を考えるかによって、使う脳の部分が違うように、仕事によって、

”それ用の脳”ってのがあって、

会社で働く人には、会社で働く人の脳、

(その中でも、職種によっても、また分かれると思いますが)

主婦(または主夫)には、主婦(または主夫)の脳、

演者には、演者の脳、

書く人には、書く人の脳、

演出家には、演出家の脳、

ミュージシャンには、ミュージシャンの脳、

スポーツマンには、スポーツマンの脳、

お相撲さんには、お相撲さんの脳、

音響には、音響の脳、

みたいな脳たちが、それぞれ頑張って、やるべき仕事をやれるように

してくれてる気がします。


だから、一度でもそこから離れると、離れる前の状態に戻るのが大変。

もし離れた後に、他の誰より優れた仕事ができたとしても、

一度も離れずにやり続ける自分には、いつまでたっても勝てない。

追いつけない。

絶対に。

技術的な部分や、経験数としてはもちろんだけど、気持ち的にも。

私だけに当てはまる理屈かもしれないけど。

そういう経験が2度ほどあるもので。


もしかしたら、2月の音響仕事を断ったことで、自分では気づかないうちに、

何かが鈍っているかもしれません。


だから、間が空いた後の音響仕事は、いつも以上にいろんなものを

鋭くしてやらなきゃいけないと思っています。


音響は、3年やって、他のことがやりたかったので、5年間はなれて、

それから復帰して今に至ります。

その間、ある理由があって、その音響以外のやりたかったことに、

ブランクを作ってしまった時期がありました。

他のやりたかったことも、音響も、復帰後どうだったか。

鈍っていました。すべてが。

特に、音響以外のやりたかったことなんかひどかったです。

正直、情けなくて、涙も出ました。

あのときの自分を思いだすと、ものすごく怖くなります。


とりあえず、何があっても、音響で、長くとも2ヶ月以上離れる

ということがないようにしていきたいなぁと思います。


とか言って、5月~6月の芝居を去年のうちに断ってまして、

またこの2ヶ月間、また音響以外のことで働くことになりそうなんで、

言ってることとやってることが全く違いますが…(笑)。


でもその間、友達の芝居を観に行ったりして、少しでも修復しやすいように

しておこうと思います。


今回、2ヶ月ぶりの、ある意味、復帰作品が、今の劇団の作品でよかった。

今のメンバーでよかった。

心からそう思ってます。
とりあえず、目前の芝居、精一杯、役者・スタッフ全員でがんばります!!!