今日、死刑が執行されたというニュースがありました。
なので、この前読んだ、ちょっとショッキングな本のことを…。
『死刑のすべて』。
元刑務官の坂本敏夫氏の書いた本です。
本屋で見て、思わず買ってしまいました。
元々、事件とか、加害者が加害に至るまでの過程とか、
死刑囚の死刑執行に至るまでの心理とかに興味がありました。
IEのお気に入りの中には、『事件』というフォルダがあって、
そこには昭和初期から今までの有名な事件を扱ったサイトが
入ってたりもします。
ワタクシ、そんな人間なもんで、自然と手が伸びたと思います。
(あ、別に私、ヤバい人間じゃないっすよ(笑)。
でも、こういう人間だから、人間の心理を扱う芝居に、現在関わってる
のかな…とは思います)
この本、123ページから126ページまで、死刑執行の様子が細かく
書かれていて、かなりの衝撃です。
イラストでも描かれていますが、文章のほうが私的には、勝手な
映像や音が浮かんできて、正直、怖かったです。
それ以外に、イラストで描かれている、死刑囚の戸外運動の様子も、
こんな中で…と思うと、ショックでした。
死刑囚だけを収容する拘置所の「中」と「外」は、全くの別世界。
正直、想像以上のものでした。
でも、全部読むと、
「そんなヤツ、死刑にすればいい。」
軽くそう言葉にしてはいけないこと、
そして逆に、
「死刑なんて、無くせばいい。」
軽くそう言葉にしてはいけないこと、
上に立つ人間は、現場を知るべきだということを、痛感させられます。
刑務官という仕事の心身の過酷さは、想像以上でした。
正直、もっと割り切って、仕事に徹してるもんだと思ってました。
彼らほどではないかもしれませんが、死刑に関わる僧侶と医官も
すごいものを抱えて、仕事をしていると思います。
こういうの興味ある人がいるかどうかわかりませんが、
もしあったら、読んでみてください。
ニュースやワイドショーで見る事件や裁判報道が、違う角度から
見れるかもしれません。