お疲れ様です。ぱーぷー社長ことススムです( ̄▽ ̄)

 

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弊社の説明


夏休みが終わり、家で留守番のできない社員の子供たちが集まった社長室兼会議室にも平素の静けさが戻ってきたところですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?


ところで、


ついこの前の昼ごはんどきのお話し。


昼ごはん食べながら某大手自動車販売店のニュースのことで弊社アルバイトのナナミやリクとのぼる専務と話をしていました。


のぼる専務が

「あんなノルマじゃあ言うて、ひとでなしなことをしたらいけんわなぁ」

と、言った後、

めくったばかりの9月のカレンダー見ながら


のぼる専務「思い出すなぁ〜もう12、3年くらい前だったかXX社のA社長が亡くなったよな。この時のペーペー時代のススム君がなぁ〜」

リク「え?ペーペー時代の社長が何かやったんすか!?」

のぼる専務「したんよ〜その時なぜか俺もススムの上司に怒られたんよなぁ。」


説明しよう。


私がまだ前職時代でもちょっと仕事が面白くなってきて22歳で主任になった頃のお話。


当時は私はOA機器の販売メンテナンスの仕事をしており、のぼるさんはビジネスホンと呼ばれる業務用電話機やLANなどのネットワーク構築をする会社に属しており、私がいた会社とはお互いに売り買いのある関係にありました。


それで、

私の上司だった次長のブンさんはそれはそれはいろんな意味で良くも悪くも豪快ですごい尊敬する人がいましてね。


忘れもしない私が23歳だった平成23年9月3日のこと。


この日に取引先のA社長が亡くなりました。

このA社長の印象と言えば、

・ひとがいい

・おだやか

・人の話は最後まで聞いてくれる

と、いった感じでした。


その5ヶ月前の春頃、

A社長のところへ営業に行った時の話。


月末でもあったし私の営業成績はイマイチでどこに行ってもズタボロでした。


そこで、

最後の砦と言わんばかりにA社長のところに提案をしに行った。

提案の内容は現在コピー機を5年リースで契約をしてもらっているのを最新機種でリースの再契約をしてもらうというもの。


しかし、ちょうど3年しか経過しておらずリースの残金がまだ残っているのでリース残金を含んで同額で再契約してもらう場合、粗利益を削る必要がある。

粗利益を削らずに再契約してもらうには、


・リース月額料金を値上げさせてもらう

・リース年数を増やす


基本的にはこの2点。


買い替えてもらって引き揚げた旧機種をリース会社に販売店で処分すると伝えて中古機として転売して粗利を補填する場合もある。今は知らんけどね。


こんな感じで私はリースの月額料金を値上げする代わりカウンター料金を値下げする提案書を携えてA社長に会いました。


私「お世話になります!」


A社長「おぉ〜まいどまいど。今日はどうしたん?まぁ、座りぃや。灰皿はそこにあるけぇ、あとコーヒーはブラックじゃったよなぁ?」


私「はい。いつもすみませんね。」


A社長「いやぁ〜花粉がいけんよな〜ススム君は花粉症?」


私「私も花粉症でいけんのんですよ〜いけん言うても営業ですからそうも言ってられんのですけどね。それにしても社長、ちょっと痩せました?」


A社長「おぉ、そうなんよ。この前医者に行ったらガンじゃあ言われて余命半年じゃあ言われたんよ」


私「え!?そうなんですか!?い、いや、そんな冗談でしょ?いやいや、しゃ、社長…」


A社長「ホンマなんよ。まぁ今までワヤしてきたけぇな。明日から抗がん剤で入院するけぇなぁ」


私「そうなんですか…体調悪い時に申し訳ございませんでした…」


A社長「いやいや、ええんよ(^_^;)ススム君が謝ることじゃないで。ほんで、今日はなんの用だったん?」


余命宣告された相手に、

リース契約を結ばすのは躊躇した。

良心の呵責ってやつ。


私「いや、ちょっとメンテナンスしようと思ってきたんですよ(^_^;)」


そう言って帰ろうと思った。

しかし、A社長は私が手に持った封筒を指さして


A社長「いいって。コピー機じゃろ?もう5年たった?」


私「いや、、あの、、」


A社長「まぁええけぇ、見せてみぃ。」


私「まだ3年しか経過してないんですけど、、、」


と、提案書を見せたら、


A社長「もうリース与信掛けとるんじゃろ?」


私「お見通しですね。もちろんリース会社からOKでてます。」


A社長「さすがじゃな。あんたはブンさんの部下じゃ(笑)。まぁ気にするな。ワシが死んでも後継者はおる。」


と、いうことで

リース契約書を書いてもらって帰社しました。

その日は契約してもらったのに気が重かった。


それから翌日。


営業から帰ってきた瞬間、

次長のブンさんに間髪入れずに胸ぐら掴まれて思いっきり顔を殴られて


「こらぁ!ススム!わりゃあ腐れ外道しくさりやがってからこらぁ!このひとでなしがぁ!」


と言われながら私が床に転んだら腹部を蹴られまくれ

、息をするのも苦しくなるくらい蹴られたかと思ったら今度は無理やり座らされて


「お前、昨日A社長のところに行ってきたらしぃのぅ。ほんで2年以上残っとる残リース上乗せして本人から余命宣告されたん聞いた後に今のリース巻きなおして契約書に判子突かせたんじゃって?この大バカタレがぁ!いつからお前はひとでなしになったんならぁ!?ワシはこがぁな教育した覚えはなぁーで!情けにゃーわ!あの社長は人がええけぇ契約してくれたんであって、その後残された人はどう思うんな?買い替えんでもええのに月額リース料アップしてからな。こがぁなことしたらいけまーが!」


って大説教されて、


私は殴られて蹴られて腫れあがった顔で次長のブンさんと同行してA社長のところに行って契約解除の申し出に行きました。


行ったけど、次の後継者になる人にも話ができて、その契約はそのまま継続してくれと言われて続行になりました。


余談だけど、

しばらく息をしたら痛かったから肋骨も折れてたと思う(^_^;)


それから5ヶ月後の9月3日にA社長は亡くなりました。


亡くなる1週間前にお会いした時には

「ブンさんはなぁ、ススム君のことをなぁほんまの息子じゃあ思うて可愛がってくれとるんじゃけぇ、無茶なオッサンじゃけど言うこと聞かにゃあいけんでー(笑)」

と、最期まで穏やかな人だったのを思い出します。


話の流れで契約を進めたと言ったけど、

売上成績も上がるからそのまま契約を進めてたのが正直なところです。


取引先の相手が余命宣告されてるのに、

売上を最優先して売込みをしたのはいけんわな。


今となってはそれを正してくれて、一緒に頭を下げてくれた上司には感謝しています。まぁ、あんなにボコボコにする必要はなかったと思うけどね(^_^;)


そんなブンさんも亡くなって4年が経過しましたからね。昨日思い出してA社長とブンさんのお墓参りに行ってきました。

天国でA社長とブンさんは一杯やってるのかな。


ってわけで、思い出話でした( ̄▽ ̄)


□社長のひと言

上記の話をしたらアルバイトのリクくんがドン引きしてました(笑)体罰は昭和平成の悪しき習慣だからね。


以上、おつかれっしたぁー!