TVドラマ「サキ」第11話(最終話)・・・「サキ」を見ている方のみ | キッド(@ぽんちゃん)のうつな日々

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うつ病と糖尿病になってしまった私。
日々の生活や、思ったことを書いてます。・・・(since 2010.01.26)

最終話の感想を書かずに、このブログは終われない。
ということで、今、2回目を見終えてて、感想を書くことにします。

1回目を見終えた時は、そのあっけなさに、逆にびっくりしました。
がっかりした。というのが正解です。
もっと陰惨な終わり方を考えていたからです。
まさか、理事長が助かるとは思わなかったし、最終ターゲットの弟が
生き残るとも思ってなかった。

だけど、2回目を見た後、ある程度納得できました。

結局、理事長の家族は、崩壊したわけで、サキの思いは達成されま
した。

弟は、ほんとに純粋すぎますね。こんな人は世の中にいないでしょう。
自分が、姉の不幸の上に、普通の家族生活を送ってこれたことを知り、
姉への申し訳なさから、進んで、毒入りワインを飲もうとする。
どちらかのワインに、毒が入っているというは、本当かそうでないのか、
わかりません。先に弟に選ばせるのだから、両方に入れておけば、弟が
死ぬのは確実です。

だけど、弟の最後の言葉、
「幸福と不幸の、人生におけるバランスがプラマイゼロならば、
 これから、姉ちゃんも・・・(幸せになると思う)」
というような言葉と、
「姉ちゃん、ごめんね。何もできなくて」
という言葉に、涙したサキが、
ワインを飲もうとする弟のワイングラスを取り上げて、投げ捨てる。

サキが涙したのは、ここのシーンだけなのではないか、と思います。

ただ、その後の、
「帰ってよ!!」と言って、弟が帰ったあとの、サキの目の動きが
気になりますね。

あのまま、弟が死ねば、確実にサキは警察に捕まります。
そうすると、今までの犯行もわかってしまいます。
それでは、「美しい隣人」につながりません。

ということは、弟に家族の話を聞くというのことが、ほんとに目的
だったのかもしれません。
そして、死のワインを飲ませるということで、弟の反応を見るという
ことも目的だったのででしょう。

毒が入っていようがいまいが、弟が飲もうとしたら、最初からグラス
を取り上げて、投げつけるというシナリオだった。というのが正解だ
と、録画の2回目を見て、オレは思いました。

いや、そうではない!
5人の男に殺された。とサキが言っていて、4人目まで復讐を実現
したのだから、5人目の弟も復讐の候補であったわけで、最後の
最後まで、弟に復讐するつもりいたんだ。

だけども、弟が自分の普通に育った家庭環境を、サキの不幸の上
にあったことを理解し、毒入りワインで死んでもかまわないと、グラス
を取ったこと。そして、最後に「何もできなくて、ごめんね」をお詫び
までして、グラスに口をつけようとしたことに、サキは、心打たれた。
話としては、こちらが本来の答えなのでしょう。

「美しい隣人」が先に放送されてしまっていて、その前後の話として
作られるというのを、コメントしてしまった為、2つの考え方がオレの
中に出来てしましました。

ここからは、持論ですが、サキのお母さんが、救急車で運ばれる時
に、それを妨害した3人。そして、息子の為に、サキのお母さんの
受け入れを拒否した理事長。
ここのくだりを見ていて、オレとしては、「あぁ、これは偶然じゃなくて、
この人の寿命だ」と判断しますね。
オレは、人がどんな死に方をしても、それは、寿命と思っていますから。
だから、たとえ殺されても、何かの巻き添えを食って死んでも、それは
寿命です。遺族がやたらと、食らいついて、相手のせいにするのには、
「わかったないなー」
と思ってしまいます。

親からも「お前は冷たい人だねぇ」と言われてますから、その通りで
結構なのです。

生まれ持った性格、育ってきた環境で、人の性格は大体決まってしまう
ものです。そういう家庭で育っていますので。

最後に、話を戻して、
第10話で、あれだけ盛り上がりを見せた「サキ」。最終話での終わり方
は、やはり、残念です。
悪女として、弟をも、みずからの手を汚さずに殺して欲しかったですね。

最後の場面、サキが妊娠して、公園で声をかけられて、
「もう、名前は考えてあるんです」
で終わっています。
「美しい隣人」では、サキの息子の名前は、「隼人(はやと)」です。