進歩は凄いなぁ~と、改めて思っている。
おいらが、大学生の頃は、丁度CDが発売された頃で、携帯電
話などは、影も形もない頃だった。
その頃は、バイクとオーディオが趣味だったので、車の事はま
ったくわからないけど、バイクは、半年ごとに新車が発売さ
れるほど、バイク全盛期。特に今衰退している250ccや、
400ccのバイクは、4大メーカーが次々に新車を出してく
るような時代だった。
オーディオは、CDが出てきた頃で、CDプレーヤーも普及
価格の製品がやっとでてきた頃だった。
当時のおいらは、新し物好きだったから、普及価格のCDプレ
ーヤーは、大学時代に買った。たしか、DENONの5万円
程度のものだったと思うが、DAコンバーターは、16ビット
4倍オーバーサンプリング、アナログフィルターだったと思う。
秋葉原のラオックスで、同じ価格帯の他メーカーを聞き比べて
決めたんだが、家で聞いてみると、数曲聴いただけで、頭が痛く
なる聞きづらさだったのを覚えている。
たぶん、このクラスでは、デジタルノイズやらが取り切れてない
とか、レーザーピックアップがCDの信号は完全に読めてないた
めに、補正がかなり入っていたとか、まだまだ未完成の部分が
あったのだと思う。
しかし、アナログレコードの発売は、どんどん減り、CDのみ
での新譜のリリース増えてくるため、新譜はCDで買うように
なった。
しばらくの間は、アナログレコードを聞くため、レコードプレ
ーヤーも置いていたが、その内にCDでの新譜が増えてきたた
め、だんだんとレコードは聴かなくなった。
CDプレーヤーも一度買い換えたと思う(記憶があやふやだが)。
それでも少し長く聞いていると、耳が痛くなるというのは、まだ
残っていた。
やっとそれが解消されたのは、社会人になって、中級機である
フィリップスのLHH300(15万円)を購入してからである。
DAコンバーターは、1ビットストリーム方式で、CD読み取り
のメカ部もフィリップスの独自のものであった。(正確には、
日本マランツが製造)
今までスペック優先で買っていたのを、あくまで耳当たりが良い
事を優先して、これを購入した。
さて、問題は家での視聴である。
が、問題はなかった。実に耳当たりの良い音質であり、長時間
CDを聞いても、頭が痛くなったりすることがなかった。
で、このCDプレーヤー、20年は経っているが、現役である。
ここ5年の間に2回修理をしたくらいである。
1回目の修理の時には、言われなかったが、2回目の修理の時
には、
「部品の欠品が多数あるので、今後は修理ができない可能性が
あります」
との注意付きになった。特にピックアップレーザー部は、もう
部品がないとのことで、レーザーの寿命が尽きたら、終わりと
いうことだった。
このCDの読み取りに使う、レーザー半導体は、寿命があるた
め、使用時間によって、寿命を迎える。
音は、あくまで主観の話であるが、とても純な音と思う。癖が
ないという言い方もできる。そして、音に深みがある。奥行き
感がある。
クラシックはほとんど聞かないが、ポップスやロック、日本の
アイドル曲であっても、たくさんの音が重なっているのだが、
それらを、確実に聞かせてくれる能力がある。
もう、次の故障が出た場合、修理できる可能性が低くなった
ので、このフィリップスのプレーヤーは、サブ機として使う
つもりにして、メインにDENONのエントリークラスのCD
プレーヤーを昨年、購入した。
20年後のエントリー機は、20年前の中級機と同じか?
残念ながら、負けだった

原因は、視聴なしで買ったから

フィリップスを買ったときは、秋葉原に簡単に行けたところ
に住んでいたのだが、今は、遥か遠くに越してしまったため、
ネットでスペック比較と、購入者のレビューを参考にしたため。
フィリップスの流れを汲むマランツの方が良かったかもしれない。
DAコンバーターはシーラロジック製、ユーザーレビューを見る
と、やはり、他社製品とはだいぶ音質が違うらしい。これが、
逆にネックなって、大勢が良しとするDENONにしたが、
おいらの耳は、違ったようだ

今更、CDのコーディックのみのプレーヤーを買うというのは、
オーディオマニアしかいなくなったようで、中級機で6万円台、
10万円クラスは高級機扱いである。しかも、そのクラスでは、
SACDの再生ができるのが普通である。
いつの間にやら、音楽は、mp3などの圧縮コーディックがメ
インになっているじゃないですか!

メディアもメモリーになっとるし・・・。
CDも量子化数16ビット、サンプリング周波数44.1KHzで、
デジタル化する前に、20Hz以下、20KHz以上をカットしてい
る為、原音からは劣化しているといえるのだけど、今の圧縮
音源は、さらに音を間引いてデータ量を落としているわけで、
それなりのオーディオシステムで聞けば、音が変なのは、わ
かるんだけど、聞き比べなけらばわからないというのが現状。
しかも、最近のミニコンでは、圧縮音源では、再生時に色々と
補正をかけて、それなりの音質にしているから、なおのこと
差がでないらしいです。
レコード→CDと、音楽をメディアに録音された状態で、手に
していたおいらからすると、音楽→メモリという、全く形がな
い状態で聞いている世代の感覚は、理解できないと思うな。
おっと、ここでは、PCやネットのことを書こうと思ってたの
に、オーディオについて書いてしまった

それは、また次回にしよう。