第二戦オーストラリアGP。
ウエットスタートで、波乱の展開。
やはり、ベッテルが一番速い!
空気力学の天才、エイドリアン・ニューエイが作ったマシンは、最高
に良く出来たマシンであることは、証明された。
レッドブルは、巨額のマネーで、ウィリアムズから引き抜いただけの
ことはある。
エイドリアン・ニューエイは、長いことウィリアムズで、その才能を発揮
させてきた。セナが、マクラーレン・ホンダ時代、空力で劣るマクラーレン
のマシンで、ウィリアムズのナイジェルマンセルとやりあってきたのだの
だけど、セナがなんとか勝てたのは、ホンダエンジンのパワーがあった
からだった。
ホンダは、セナの要求どおり、V12エンジンのパワーをどのマシンより
もどんどんアップさせ、コーナーでまけるウィリアムズに、立ち上がり
加速と、直線で勝って見せたのだ。
コーナー立ち上がりで速いということは、低回転域からもパワーが出て
いるわけで、まさしく市販車のVTECにフィードバックされている。
ホンダが優勝なくして、撤退してしまったが、レギュレーションの変更が
ホンダにはあってなかったもいえる。
セナが活躍した時代は、レース中の給油がない代わりに、エンジンの
規定も少なかった。V8~V12まで選べたし、Vのバンク角も自由だっ
た。
給油が出来るようになって、エンジンの規定がどんどん厳しくなり、
V10一本、さらにバンク角も固定され、エンジン内部にかんしても
かなり細かく規定されたという。そして、エンジン回転数の上限も決まっ
てしまった。
さらに、可変吸気排気機構なども一切だめになった。
簡単に言えば、
V8はエンジンが短く軽い。燃費もいい。しかし、高回転まで回らない。
V12はエンジンが長く重い。燃費が悪い。しかし、高回転まで回せる。
V10は、V8とV12の中間。
当時、低速サーキットでは、V8が有利。高速サーキットではV12が
有利という具合であった。
V8はフォードエンジンかフォードエンジンのカスタマーであるコスワー
スのエンジン。V10はルノー、V12は、フェラーリ、ホンダ、ポルシェ、
ランボルギーニなど。
今、レース中の給油が禁止になったのだから、エンジンの規制は緩め
る方が面白くなると思う。
現行だと、エンジンの違いによるタイムの違いはあまりないはず。
タイムの違いは、シャシーの空力性能が効いている。
空力を良くするためには、風洞実験施設が必要であり、この施設は
莫大な金がかかる。
金がかからずに、少ないお金で参加するチームが減るのを抑えようと
レギュレーションを色々変えてきたけど、結局金がかかるのは変わら
ないようだ。