こちらは木目込がメインなので、衣装着のおひなさまはほんとうに少し。
そしてかなり年配の店員さんにつかまってしまった。
すごくここのお人形さんがお好きなんだなーというくらい熱のこもった解説していただいて。
木目込みのものを検討してたら拝聴の価値ありなんだけども。
ちびちびちゃんも疲れてきてるので、殿はちびちゃん連れて外へ。
どのタイミングで切り上げよう、、、と悩みつつしばらく聞いて子供を言い訳に脱出。
こちらも、吉徳さんをかなり意識されてるトークでした。
吉徳さんの看板に大々的に出てるお雛様がお雛様の顔のイメージになってしまっているけれど
本来お人形の顔は手書きなのだ、義眼など入っていないのですよ、ということでした。
原さんのお人形さんは、赤ちゃんをイメージしてつくられているのでまんまるとしています。
これはこれですごくかわいい。
衣装着のお雛様はずっとみてたらあきてしまうもの、うちのお雛様は見れば見るほど愛着がわくもの。
ということでした。
ただね、、、。
衣装着と決めていたので、ちょっと衣装着のお雛様をゆっくり見させてもらいたかったかな。
最後は浅草を後にしてさいたまの岩槻までびゅーん。
後部座席でちびちびちゃんとふたり爆睡してたので、気が付いたら高速降りるとこで。
降りたとたん人形屋さんの看板だらけお店だらけ。
お人形の街なのですね。
岩槻で伺ったのは1店だけ。
佳月さん。
こちらのショールームに伺いました。
お店正面のショーケース。
そこに飾ってあったお雛様が歴史のあるレトロで重厚なもので。
入る前からわくわく。
3店舗見て少しはお雛様を見慣れてきたところだったので。
入店して1Fをざっとみたところで感じたのが
おいてあるお雛様の品質に対する価格が安い。
安いっていってもどれも○十万単位だから、安いというのは語弊があるんだけど。
同じものが浅草橋だったら+10~20万のっかってると思うな、という感じです。
3段飾りでも品がいいものが10万円台で展示してありました。
飾り雛も手作り感あふれる品のいいもので、欲しくなってしまったー。
こちらで声をかけていただいたお店の方にとても詳しい話を聞かせてもらえて
すごく勉強になりました。
詳しいですねーと言ったら、「跡継ぎなので小さいころからたたきこまれましたから・・・」と。
あら。わかしゃちょーさんでした。
こちらのお雛様の特徴は衣装着をすべて帯からつくっていることでした。
京都西陣で帯を買い付けて、その帯を作家さんや職人さんに預けてお雛様を作ってもらっているのだそうです。
帯だからどのお雛様も高級感があったんだーとそれを聞いて分かりました。
その帯も、1次業者から買い付けできているので価格も押さえられるのだと。
6次業者くらいまでいるから、1次で仕入れできているのはかなり大きい差なのだと。
こちらでも桂甫作のお雛様はあるらしいのですが、こちらのイチオシは平安寿峰さん作のもの。
京都の作家さんで、一子相伝のような家族工房なので大御所のように名前はその人だけど
ほぼお弟子さんが作って最後のチェックだけ巨匠、なんてこともないですよ、と。
なるほど。
大御所ものはそういうリスクもあるのかーと目からうろこ。
桂甫さんほどの方のとこだと7人くらいお弟子さんはいるそうなので。
寿峰さんは、今の息子さんの代になって人気があがってきたと聞きました。
高円宮家がお買い上げされたのは寿峰さんの雛人形なのだそうです。
そして佳月さん。
山口美術という唐織りの帯地やさんの帯でお雛様を作っているのです。
山口美術織物は京都の唐織メーカーさんで皇室御用達。大奥への衣装提供もしているところ。
もともと帯地が専門だったようですが、同時に能衣装や打掛も手がけており、
最近ではきもの地も織られていて、縦糸に生糸一本だけを使う唐織りが特徴。
もぅこの帯がね。
すごーく素敵。
あなたのおひなさまはこんなおひなさまだよーって言ってあげられるものを。
という希望に叶う品々だったので、佳月さんで買って帰ろうと決めました。
佳月さんでも親王飾りと3段飾りをみたのですがやっぱり3段は収納場所の確保も大変そう。
なので親王飾りで平安寿峰さん作のものに決めて、その中でも3体に絞ってしばらく悩みました。
ひとつは高貴な色とされる紫の衣装のおひなさま。


今でもこれよかったなぁって思う。
品があって落ち着いてて。
でも母から言われたのが、大人がみると価値が分かって素敵な品だけど
子供はやっぱり華やかなものの方が喜ぶんじゃないの、と。
そうかもー。
3段飾りにも合わせてもらいました。

佳月さんはお道具やお花やぼんぼりもすごく凝っててかわいかったです。
お餅も木造りだったり。
収納飾りもあったけど、それでもやっぱり大きいんだよねぇ。
お雛様の大きさも小さめの1/9サイズで選びました。
もう1つは。
山口美術の帯でサルコジ大統領夫妻が日本訪問の際サルコジ夫人に贈られた帯で作られたおひなさま。
白い生地だから汚れないかなーと心配してたら
糸を白に染めているものだからそうそう汚れるものではないのだそうです。
もーだんだんどれがいいのかほんとに分かんなくなっちゃって。
写真撮らせてもらって、スポンサーの両親に送って見てもらって、、、という感じで
結局佳月さんに3時間くらいいたかも。
華やかなものを。
という両親のアドバイスに沿って。
上のサルコジさんの帯のものと最後に決めて購入したものとで迷い。
最終的に買ったものは、国宝の帯の版権で作った一番高価なものを除くとそのお店で1番良いお雛様だったので価格でも迷い。
(といってもサルコジさんのと3万の差だったので大きく違うわけではなかったのですが)
再度スポンサーに電話してみたら、、、。
あっさり、最後のがいちばんいい!と父も母も申してくれましたので。
ありがたくそれにさせていただきました。