快適な生活を送るために、
必要性の無い物。
役割を果たした物たちには、
暇を与えてあげる必要がある 。
いつか 、
活躍するであろうと期待して
つい、
そのままにしがちな私。
その"いつか"が来た事は無いに等しい。
いつ迄も待機中にさせておくのは、
物に対して失礼というものである。
以前訪れた場所で(たぶん四国村)
実話に基づいた看板が立ててあった。
旅人が、独り暮らしのお婆さんの家に一晩の宿を借りた。
そのお婆さんは慎ましい生活をしていた。
夜、
ボロボロの足袋を繕うお婆さんを見た旅人が、
旅「婆さん、その足袋をまだ履くつもりか」
婆「さすがに、これ程までにボロボロでは履けません」
旅「では、なぜ繕うのか」
婆「こんなになるまで頑張ってくれた足袋を、そのまま捨ててしまうのは偲びないので、繕ってから捨てようと思って」
そのような話であった。
捨てる時の気持ちが大事である。
こんなもん要らんわ!!
なのか、
今までお疲れ様。
なのか。
自分が引退する物の立場になってみると、
後者の方がいいに決まっている。
私が掃除や片付け中にイラついているのは、
心の中で、物達に罵声を浴びせているからに違いない。
明日はゴミの日。
皆さん、お疲れ様でした。