脱皮する生き物たちがいる。
海老や蟹などの甲殻類。
有名どころの蛇。
そやつらは
今までの自分の大きさより一回り成長し、
自分の殻が小さくなったため、自分の殻から脱け出す。
殻から脱け出した新しい自分は、
古い自分の殻を見て何を思うのだろうか。
硬い殻から出てきた新しい殻は、
まだ柔らかく、自分を守るには心許なく感じるのではないか。
それとも、
大きく成長した自分を誇らしいと思うのか。
人間にも殻がある。
と、思う。
それは見えない殻であるが、
『猫を被る』という表現で使われるように皮(殻)を被っている。
心の殻である。
子供の頃から少しずつ、
色々な経験をして泣いたり笑ったりするうちに殻の厚みが増し、
脱皮してまた育つ。
殻が強くなるごとに
傷付くことが減る。
それと同時に、
感動することが減り、
発見が減る。
刺激に鈍くなるのだ。
只今脱皮中。
日焼けした肩が剥けてます。
てか、
実は成長し過ぎた中身に皮膚が負けたんだったりして…
背中にチャック発見。
この脂肪はやっぱ着ぐるみだった。
ってなったらいいのに…