【芳しい(カンバシイ)】
① においがよい。かおりがよい。こうばしい。
② りっぱである。おもしろい。結構である。

【醇(ジュン)】
純粋。まじりけのない。濃い。濃厚な…。



『芳醇』ときくと濃厚で色めき立つような、
なんとも言い難い香りを思い浮かべる。


発酵が進み、純度の高いお酒は
正に『芳醇』である。


発酵による独特な香り。



本日、
部屋になんとも芳醇な…
香りがたちこめた。








『くさっ!!』


…………………………
冷たい視線。




『すかしたやろ!?』




体内に入った食物達は、
胃で消化され
腸内で分解、吸収。

スムーズに排出されれば、濃縮されない。


が、



数日間、
じっくり熟成されれば
濃厚なものと変わる。



自宅ルール
『ガスは厠で』




巧い具合にスカしたにも関わらず、
言い訳し難い濃厚さである。


図らずも、

私が風上。
同居人に香り直撃。



『え……何が?』
一応、しらばっくれた。

が、



濃厚過ぎるっ!!
これはごまかせない。

湧き上がる笑い。



『ダーリンに屁かまして、大笑いってどういうことやっ!!』



温厚なダーリンが、
屁かまされてキレ気味。



そんな状況にもまた、
笑いが止まらない。



腹圧上昇。

押し出される芳醇。

部屋の芳醇濃度上昇。





同居人の私ランキング。
下がっても仕方ないか。


納得。