救命救急の授業があった。
思い出した。
過去に一度だけ主役として乗ったことがある。
原因はお酒。
そう、
急性アルコール中毒である。
その日は会社の忘年会であった。
食事会の後、カラオケ。お決まりである。
食事会では
ビールでホロ酔い。
カラオケでは
人数が多いため、
酒は自分達で作れと言わんばかりに各部屋のテーブルの上にあった。
新人のため、
カラオケでは歌わず、
手拍子のみ。
暇を持て余し、
普段は飲まない焼酎を
ウーロン割で飲んでいた。
飲みやすい。
何杯飲んだのかは記憶に無いが、手酌酒である。
お開きになり、
気分が悪いから、いつものようにトイレに行って吐こうと、
自分の足で歩き、
トイレの個室でマーライオンしてる時に、動けなくなった。
足に力が入らない。
腕に力が入らない。
このままだとヤバい。
とりあえず鍵だけは開けなくてはっ!!!
最後の力を振り絞り、
鍵を開けて倒れ込んだ。
誰か助けてクレルハズ…
手足か痙攣し、
動かそうとすれば妙な動きをする。
まるでタコ踊り。
ウネウネ。
バタンバタン。
案の定、
大騒ぎになった。
ミニスカートやし、
パンツ丸見えや~ん。
恥ずかしさ120%。
そんなことを考えていた。
みんなが上に服をかけてくれるも、
床がべらぼうに寒い。
伝えようにも、
喋れない。
こりゃあヤバいな。
意識飛んだら死ぬかも。
そう思った。
現場はパニックになっており、
誰かが救急車を呼んでるだろうと、
しばらく放置状態。
結局、
救急車が来たのは1時間近く経ってからであった。