今朝方、
地震があった。

東北地震に比べると、
透かしっぺにしかならない程度の地震。

だが、
時期が時期である。


心臓はバクバク。


10年程前、
お腹の中にまだ次女が居た時期に実家で地震があった。
(芸予地震2001年3月)


私はその日、
既に腹から出ている1歳の娘と、腹の中にいる娘を連れて外出していた。

季節は今頃であった。


買い物を済ませ、
地下駐車場へ。

買い物カゴには
荷物と娘。

車に辿り着く前に、地震にあった。


とっさに娘を抱きかかえたが、

足元が揺れ、
立っているのが精一杯であった。
(震度5強/松山市)

買い物カゴが荷物を乗せたまま進んでいくのを、ただただ見ていた。

揺れは長かった。

本当に長かったのか、
長く感じただけなのか。


火災用のスプリンクラーが回り出し、
警報機が鳴り、
赤い回転灯が薄暗い駐車場に光の警告をだす。


パニック状態である。

頭の中は真っ白。


目の前の車も真っ白。
スプリンクラーからの消火剤で泡アワ。


地震が収まっててから、急に心臓がビックリしたように早くなった。


記憶とは凄い。

今朝方の地震を感じた時、10年前のあの時の情景が脳裏に広がった。


とっさにお腹をかばう両手。

…アレ!?

いや、いや、
もう出てるって。
サイズは同じくらいだけど。


心臓はバクバクいってるが、冷静に自分のボケに突っ込んだ。


実家の近くには断層があり、そろそろ大きな地震が来ると言われている。
芸予地震はその予兆だと。


大きな地震が来た時は、
冷静に、最善の選択が出来そうである。