「貸してあげるよ」 | チェリーのブログ

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こんにちは
7月には日本語教師の講座を卒業!
10月からは日本語教師デビュー!!!
日々、日本語に関するあれこれを綴ります。

こんにちは


台風台風が来ると言うので

身構えているのですが、

今のところ、大した雨も風もなく

一安心です


というか

関東はこれからなのかな?



今日は

学習者の質問から



「傘を貸してあげましょうか」


という、例文を学習している時、

学習者から


「傘は、もらえますか?」

という質問が・・・


先生は

「ん???」



この質問は、実際に実習を見学に行った時に

聞いたものです。


質問を受けた先生は

何をいっているのかわからず

答えに困っていました。



そうなんです。

「傘を貸してあげましょうか?」

「あげましょうか」

の部分から、学習者は


傘をもらえるのでははてなマークと思ったんですね。


確かに、

「~して」がつかなければ、

「あげます」=give

ですから、当然もらえるわけです。


「~してあげます」の「あげます」は、

物をあげるのではなく、行為を相手に

施す(与える)んですね。


「貸してあげましょう」だったら、

「貸す」という行為を施しましょう。

という意味になります。


そう言った意味でも、

この 「~してあげます」 は、

押しつけがましく聞こえることもあり、

目上の人に使うのは避けた方が

いい表現のひとつです。


学習者は、

「あげます」=giveと習っているので

「~してあげます」から、

即、「もらえる」という発想になったんですね爆弾

無理もありません。



まして、「物」をあげるのではなく、「行為」

をあげるのです!

なんて説明ができるわけなく・・・

説明する先生は大変ですあせる



「貸してあげる」 と言われて

「もらえる」 と思う日本人は・・・

いません・・・よね合格


では、また音譜