怒ってるの? | チェリーのブログ

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こんにちは
7月には日本語教師の講座を卒業!
10月からは日本語教師デビュー!!!
日々、日本語に関するあれこれを綴ります。

「怒ってるの?」


なにげに、よく使うフレーズですが、


この 「の」 は、なんでしょうか?


どんな時に使いますか?



1、転んだの?  (あなたの膝から血が出てるよ)

2、泣いたの? (頬に涙の跡があるよ)

3、いいことあったの? (なんかニコニコしているよ)



相手の状況、様子を見て、あるいは言ったことを受けて、

発言するときに「の」をつけます。


たとえば1は、


膝から血が出ているから、きっと転んだんだろう

と、想像して、

「(膝から血が出ているということは)転んだの?」

と、聞くわけです。

(  )の中を言うのは、未来ロボットぐらいでしょうか・・

「ゴシュジンサマ、チガデテイルトイウコトハ、コロンダノデスネ!?」

みたいに得意げ


「の」は、理由を表しているんですね。


どうして、膝から血が出ているの? - 転んだからだよ。

そうして、涙の跡があるの? - 泣いたからに決まってるだろ!

どうして、ニコニコしているの?- いいことがあったからだよ。


と、言う具合です。


こんなこと考えて、「の」なんて使ったこと1度もありませんでした。

母国語の強み!!




では、「の」を使った2つの場面を想定しましょう。


1. ボーイフレンドと待ち合わせ

   会うななり、いきなり人の顔見て

   「怒ってるの?」 だって!

   これは、いつもの顔だっちゅーの(^^ゞ


2. 彼の携帯に電話して、

   いきなり

   「あれ?誰かと話してるの?」

   何の根拠もないけど、言ってみた。

   彼ったら、うろたえて、

   「えっ、な、なんで・・・?!」

   (まさか、本当に誰かと浮気してる?)



「の」を使われると

ある前提があって言われていると、言われた方は思います。


ですから、

1.の場合は、こんな風に言われたら、

  「自分がそんなに怖い顔してたのかな?」

  と、少し反省!?するでしょうし、


2.の場合は、ちょっとカマ掛けたら

  相手がマジでビビって、

  そんなつもりはなかったのに、相手の浮気を発見!!

  なんてことも・・・


 たかが「の」 されど「の」


日本語は、正しく使いましょうあせる




ちなみに

「の」は、丁寧に言うと 「のです」

会話では、「んです」 となります。


「怒ってるんですか?」 という具合です音譜