こんにちは!
今回の覚えてますか?は次の文章です。
この下の文で始まる作品の名前と作者は?
つれづれなるままに 日暮らしすずりに向かいて 心にうつりゆく
よしなしごとをそこはかとなく書きつくれば あやしうこそ
ものぐるほしけれ
正解は
『徒然草』 吉田兼好(兼好法師) です。
鎌倉時代末期、1330年ごろに書かれたとされています。
文体は、和漢混淆文と和文(仮名文字中心)が混在しています。
この作品は、
「覚えていますか?」のその2とその4で扱った『枕の草子』と『方丈記』と並んで
日本三大随筆の一つです。
昔は、印刷出版という技術がなかったのので、
ある人の作品を、別の人が書写するという形で広まっていったそうです。
古典の研究者は、どの写本がより原本に近いかなどの研究をしたり、
時代とともに変わっていく表現を調べて、当時の言葉の使い方を知る手掛かり
にしてきました。
今、私たちが知っている事柄は、そういった人たちの、地道な研究の成果なんですね。
何百年も昔の人が書いた作品を今、読むことができるなんて
不思議ですね