覚えていますか?・・・その5 | チェリーのブログ

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こんにちは
7月には日本語教師の講座を卒業!
10月からは日本語教師デビュー!!!
日々、日本語に関するあれこれを綴ります。

こんにちは!




今回の覚えてますか?は次の文章です。


この下の文で始まる作品の名前作者は?




つれづれなるままに 日暮らしすずりに向かいて 心にうつりゆく 


よしなしごとをそこはかとなく書きつくれば あやしうこそ 


ものぐるほしけれ





          ダウン





正解は


『徒然草』  吉田兼好(兼好法師) です。



鎌倉時代末期、1330年ごろに書かれたとされています。

文体は、和漢混淆文と和文(仮名文字中心)が混在しています。




この作品は、


「覚えていますか?」のその2とその4で扱った『枕の草子』と『方丈記』と並んで

日本三大随筆の一つです。






昔は、印刷出版という技術がなかったのので、

ある人の作品を、別の人が書写するという形で広まっていったそうです。


古典の研究者は、どの写本がより原本に近いかなどの研究をしたり、

時代とともに変わっていく表現を調べて、当時の言葉の使い方を知る手掛かり

にしてきました。



今、私たちが知っている事柄は、そういった人たちの、地道な研究の成果なんですね。





何百年も昔の人が書いた作品を今、読むことができるなんて

不思議ですねドキドキ