ガラス と グラス
日本語では、完全に違うものと認識されている2つの言葉ですが、
皆さんは、中学で英語を習って、初めて、ガラスとグラスの違いに違和感を覚えたのでは
ないでしょうか?
ガラス も グラス もカタカナ書きなので、
外来語!
私のイメージとして両方英語由来??と勝手に思っていました。
でも、この2つの言葉は、それぞれ違う時期に、異なる国から入った言葉だったんですね。
まず、glas(透明ないわゆる素材のガラス)が、
オランダから入りました。
この時、これを、ガラスと発音し硝子という漢語が作られました。
この後、glass(素材のガラスと容器のグラス)が、英国から入ってきました。
すでにあるガラスは、素材を呼ぶものとしてそのまま使い、
新たに、容器の方を指すときは、
英語をローマ字読みしてグラスと呼ぶようになったそうです。
以前に「日本語のルーツ」は不明という話をしましたが、
このルーツから考えると、
オランダ語も英語もそのルーツは同じで、
「インド・ヨーロッパ語族」の中の「ゲルマン語派」の仲間です。
ということは、
オランダから入ってきたglasも
英国から入ってきたglassも
もとをただせば同じものだったのでしょうね。
何気なく使っている外来語ですが
そのルーツは様々です。
そう考えると、なんだか、歴史の流れを感じます。