ガラス と グラス | チェリーのブログ

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こんにちは
7月には日本語教師の講座を卒業!
10月からは日本語教師デビュー!!!
日々、日本語に関するあれこれを綴ります。

ガラス と グラス

日本語では、完全に違うものと認識されている2つの言葉ですが、


皆さんは、中学で英語を習って、初めて、ガラスグラスの違いに違和感を覚えたのでは

ないでしょうか?



ガラス も グラス もカタカナ書きなので、


外来語!


私のイメージとして両方英語由来??と勝手に思っていました。



でも、この2つの言葉は、それぞれ違う時期に、異なる国から入った言葉だったんですね。


まず、glas(透明ないわゆる素材のガラス)が、

オランダから入りました。

この時、これを、ガラスと発音し硝子という漢語が作られました。


この後、glass(素材のガラスと容器のグラス)が、英国から入ってきました。

すでにあるガラスは、素材を呼ぶものとしてそのまま使い、

新たに、容器の方を指すときは、

英語をローマ字読みしてグラスと呼ぶようになったそうです。



以前に「日本語のルーツ」は不明という話をしましたが、

このルーツから考えると、

オランダ語も英語もそのルーツは同じで、

「インド・ヨーロッパ語族」の中の「ゲルマン語派」の仲間です。


ということは、

オランダから入ってきたglas

英国から入ってきたglass

もとをただせば同じものだったのでしょうね。




何気なく使っている外来語ですが

そのルーツは様々です。

そう考えると、なんだか、歴史の流れを感じます。