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書物と暮らす日々

書物と暮らす日々をつづります。


滝口清栄「ヘーゲル『法(権利)の哲学』―形成と展開」(御茶の水書房)を購入するかどうか悩み中。

ヘーゲルの法哲学って、いまだに法学などでもアクチュアルな分野だから、その成立史について詳細に検討している本書はかなり興味深いところ。

基本的に、ある著作を真に理解するには、それがどういう背景事情で誕生したのかまで突っ込んで読む必要があると思っているので、こういう成立史の把握は必須だと思うわけです。

しかし、何気にネット在庫が少なくなってきているのか。

そのうち品切れになりそうな感じもするし、御茶の水書房だからなあ。

今のうちに購入しておかないと後で後悔しそうだし、悩みますな。

ダメットの『Frege: Philosophy of Mathematics』が、

今Amazonを見たら品切れ状態だった。



やっぱりダメットの本でもあっさり入手困難になるんだなぁ。

なんか物悲しい気分になりました。



つか、専門外の分野なので原書で読もうと思うほど興味はなかったのですが、

しかし品切れと聞くと無性に手に入れたくなる悪癖が。。。



中古でもいいから入手しておくかなぁ。。。



こうして直接関係のない本を買うよりも、

専門関連の書籍を買っておけよって気もしますけど、それはそれ。
『アリストテレス倫理学入門』というJ.O.アームソンの本が、

岩波現代文庫から出ていたのですが、現在は品切れになっています。


しかたがないので、定価よりも高い値段で購入したわけですが、

そういえばJ.O.アームソンってオースティンの『言語と行為』の

序文とか書いてましたね。


どこかで見た名前だと思ったんだ。


それにしても、訳者の雨宮健氏のあとがきには違和感があります。

アリストテレスを学ぶ意義というのは、そこに普遍的真理が含まれていることなのでしょうか?


雨宮氏は現代の功利主義等が正しいという保証はないといっていますが、

まったく同じことがアリストテレスを始めとする(功利主義以前の)古典にも言えるわけで、

むしろ議論の歴史的な文脈を知ることにこそ意義があるように思うのですが。。。