上田健二『生命の刑法学』 | 書物と暮らす日々

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上田健二の『生命の刑法学 中絶・安楽死・自死の権利と法理論』が品切れ・重版未定になっていることに気づく。ミネルヴァ書房から2002年に出ていた本書を、学部生の頃に図書館で読んだ記憶がある。

今あらためて読み返したいなと思い、古書を探してみたところ、なんと定価の2倍、1万4~5千円が相場になっているようだ。

アマゾンのマーケットプレイスだけではなく、「日本の古本屋」などのサイトを見てみたけど、軒並み定価の2倍弱だった。

うーむ、たしかに学術書は品切れになれば一気に値段が跳ね上がるものだとはいえ、本書にそれほどの需要があるとは考えにくいんだけど。

あるいは私が意識していないだけで、本書は医事刑法や自己決定の問題領域で高く評価されているのだろうか?

いずれにせよ、これは由々しき事態だと思う。

ミネルヴァ書房はすみやかに重版かけたほうがいいんじゃないかと。

まあ、10年近く前の本だから、明らかに議論や法制度に変更があるはずなので、できれば補訂版とか改訂版が欲しいところだけど。

と思ったら、そうか、上田健二先生は既にお亡くなりになってるんだっけ。だから重版掛けないのかな。

しかし、このまま入手できなくなるのはとても残念だし、どうにかして欲しいところです。