人材育成の秘訣を聞かれることがあります。

 

僕が教わった、育成のコツは

 

「加点方式であること」

 

でネガティブに言うと

 

「減点方式でないこと」

 

です。

学校教育を中心に企業でもありがちなのが「減点方式」です。

 

減点方式の特徴は「できるのが普通、ミスしたら減点」です。

加点方式の特徴は「できないのが普通、できたら加点」です。

 

100点満点があるペーパーテストはどうしても減点方式になりがちです。

でも社会に出ると満点や正解が無い問題の方が多い気がします。

 

正解がない中で答えを導くことにチャレンジすると、当然上手くいかない、ミスがたくさん起こります。

そんなときに、ミスが許されない世界で生きている人は、ミスを恐れてチャレンジしなくなります。

 

 

ミスを指摘するよりも、できたことを承認する、

これは指導する側も忍耐が必要です。

でも、指導する側もかつてはそのことができなかったことを思い出せると少しは違うかもしれません。

 

自転車を練習する子供がいい例です。

転びながら練習します。

時には泣き出したりします。

諦めそうになります。

 

でも何度もトライする中で、ふっとバランス感覚を掴む瞬間があります。

 

その瞬間からさっきまでの苦労、恐怖をすっかり忘れこんなことを言い出します。

 

「おかあさん、自転車ってカンタンだね♪」

 

社会人でも同じことが言えると思います。

みなさんが社会人一年目のときに、難しかったけど、今は当たり前にできる仕事ってありませんか??

かつて苦労した自分を思い出しながら、なんと声掛けられたら前進したくなるか。

 

そこに立ち返るとやっぱり僕は、加点方式でありたいです。