【評価】
・名著
・名著
・めっちゃ○○
・かなり○○
・結構○○
・まあまあ
・ピンとこなかった
・時間の浪費だった
『私のような身分違いな者をからかわないでください』
空蝉はそう言うなり、顔を伏せた。私がただの受領の妻だと思ってからかおうとしているのだ、と思うと悔しさに声が震えた。
『何を言ってるのですか。私はあなたがずっとすきだったのですよ』
光君(←ひかるぎみ)は急に腕の力を抜いてそう言った。
その言葉を聞いたとたん空蝉は、嘘だとわかっていても、抵抗するのをやめた。
『こうなるのも宿世(すくせ)からの因縁ではないですか』
美しい男のそのせりふに空蝉は瞑目した。
嘘だとわかっていても信じたいことというのがこの世にはあるのだ、と彼女は光君の背中に手を回しながら考えていた。
〜帚木の章より〜
地元図書館の新刊。かなり面白かった。
逆に、その業種・企業・役職・仕事が明日無くなっても一般市民は困らない仕事も大量にあり、得てして高級取りだったりする。