ブログネタ:今困っていること
参加中
ステージ中央にスポットライトがあたる。
そこに現れたのはボンデージスーツ姿
の大柄な女で、彼女は腕を胸の前で
組み合わせ、音楽に合わせ、左右に
腰を振り始める。
それに続いて、何人かの、明らかに
そのボンデージ姿の女に比べれば
若いというのか、幼い娘達がセーラー
服風の衣装で出てきて、そのボンデージ
女をセンターにして、同じように腰振り
ダンスを披露することになった。
その時、BGMに使われたのはブラウン
アイドガールズ『アブラカタブラ』
カイヤを中心にして、この曲の象徴とも
いうべき『小生意気ダンス』を一斉に
踊り出すことになるのである。
それがAKB48劇場における川崎
カイヤの登場パターンだった。
カイヤは
『AKB48のKは川崎カイヤのKだ』
という、ほとんど言いがかりにも
近い主張を押し付け、それを半ば
強引に秋元康プロデューサーに
最後は得意のラリアットの一撃で
認めさせ、すっかり今ではAKB48の
一員と化していたのだ。
こうしてAKB48のメンバーに迎え
られたカイヤはそこから『新宿大
舞踏祭』でのゴーゴーダンス要員を
確保するつもりでいた。
一部にはカイヤが舞台に登場する
たびに中指をつき立てたり、
ブーイングを飛ばす、アンチな
連中もいたが、もはや他のメンバー
に比べると倍どころか3倍も長く
生きてきたカイヤがそのような
ことで怯むはずもなかった。
『モンクアルナラ、イツデモショウブ
シテヤルワヨ!!!ステージノ
ウエニアガッテキナサイヨ!!』
カイヤがブーイングを飛ばす連中に
こんなことを言って挑発したことも
あったのだが、彼らは口ほどにもなく、
その後は硬く口を閉ざすだけで
あった。
こうしてカイヤは強引にAKB48メンバー
として、何食わぬ顔で劇場に出入りし
そのメンバーの中から『新宿大舞踏祭』
で使えるゴーゴーダンス要員を物色
していったが、そうしているうちに
彼女はある一つの事実に気付き始めた。
そしてその事実にカイヤはついに
苛立ちさえ覚え始めていった。
だからそれを彼女は直接プロデューサー
である秋元康にぶつけることになった。
カイヤは開口一番言った
『ドウシテ、AKB48ハ、コウソロイモソロッテ
ウタガヘタナワケ!!!!ヘタスギル
ニモホドガアルワヨ!!』
しかし秋元はこのカイヤの言い分に
『えっ、唄って、AKBは歌の上手さを売りにしてる
グループじゃないですし・・・・・・・・・・・』
と冷たく言い放った。
その秋元の言葉にはこれ以上何事も言葉を
挟ませない、強い意志のようなものが存在
していた。
しかしそんなことがカイヤに通用するはずも
なかった。
『ナニヨ、ウタガウリジャナイッテ、ダッタラ
ナンデ、アノコラハ、ゲキジョウデ、ウタ
ウタッテルノヨ!!』
更にカイヤは
『ウタッテ、イエルホドノモノジャナイケドネ!
モーニングムスメノホウガ、モットマシダッタ
ハズヨ!!!!』
とも、続けて言い放った。
だが、それにも反論するように
『いや~~、AKBというかウチの48シリーズ
はモーニング娘とはコンセプトが違います
からね』
と確信に満ちるように、秋元はこのように
豪語したのだ。
『AKB48ハ、コノワタシガ、コッパミジンニ
ハカイシテヤル!!!』
珍しく秋元康の下を大人しく引き下がった
カイヤはその後、その様な物騒な考えを
抱くことになっていったのである。
しかし、今は何よりも『新宿大舞踏祭』へ
優先しなければならないことをカイヤは
決して忘れることはなかった。