また買ってしまった。

RCA 12AX7 (Black Long Plate)

RCA  12AX7 Black Long Plate

1950年代にアメリカで製造された真空管。

 

「キリがないから、いい加減にしなさい」と

自分に言い聞かせているのだが、

見つけるとつい買ってしまう。

 

今回買ったこの真空管は

2本目のBlack Long Plate で、

写真左側は数年前に購入したもの。

 

未使用管(NOS)は高くて買えないが、

中古品がたまに安く出ると

買わずにいられない。

 

いつ、入手不可能になるか

わからないから。

 

沢山の種類がある12AX7管の中で

ギター&ベース用では

最高に楽しくなるヤツ。

 

RCA (Black Long Plate) でしか

味わえないキャラがある。

豊潤で艶っぽくて、ヌルっとした低音。

 

多少ドンシャリ気味なので、

歌とかマイクとかには合わないが、

エレキ・ギター&ベースには最高。

特にアメリカン・サウンドには最強!

 

ヨーロッパ系だとテレフンケン(ドイツ)や

ムラード(イギリス)が良い。

写真左はテレフンケン(ダイヤマーク付き)

写真右はムラード(ブラックバーン工場製)

 

特にマーシャル・サウンドにはムラード、

真空管マイクにはテレフンケンが

(いづれもヴィンテージ管)

良いのだけれど、どっちも相当高価で、

入手困難。

 

RCA 12AX7 にもいくつか種類がある。

後期はMade in USA ではなく、

Made in Japan (東芝製)だったようです。

 

写真左からRCA, 東芝Long, 東芝Nomal

 

なるほど東芝の真空管と比べると

造りがそっくりで、サウンドも似ている。

 

余談だが、

Long Plate はマイクロフォニック(振動ノイズ)の

影響が出やすいので、作られなくなった。

写真右は現行品、JJ ECC83S

 

真空管は現在、

中国、ロシア、スロバキアの

3か国でしか製造されてない。

 

もちろん現行管はすべて試した。

 

ざっくり言うと、中国製はゴミ。

(本当にゴミ箱に捨てます)

 

ロシア製(SOVTEK)はドンシャリ傾向。

割とキャラがある。

 

スロバキア製(JJ)は特に色付け無し。

テレフンケンに似せてる。

 

いずれも、ヴィンテージ管のような

味わいは無い。

 

一応、New Mullard(ロシア製)は

現行管の中では評価が高いが、

ヴィンテージ管には遠く及ばず。

 

(↑New Mullard)

 

つまり、70年前の製品を

探して入手するかないわけだ。

 

ゲッターを見るとかなり使われていた様子。

いつまでもってくれるだろうか・・・

 

そう、

ヴィンテージ管は音が良いけど

品質・耐久性に問題があるので、

使用時は要注意。

 

そしてもうひとつ、

真空管の難点として、ウォームアップに

結構な時間がかかる。

冷えていると性能が発揮されない。

 

新しい管なら5分~10分。

古い管は10~20分。

 

ヴィンテージ管は

電源入れてから20分待ってください・・・