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ナイロン弦のハンドメイド・クラシック・ギターだ。

友人から譲っていただいた。

「もう弾かないから」と言われてもらってきたんだけど、
ケースを開けてみたらビックリ

「ハカランダではないかあ!」

見事に緑がかった、柾目の
ブラジリアン・ローズウッドだあ!

ラベルに1969と記載があるので製造年でしょう。
1969年と言えばマーチンがハカランダ材の使用を終了した年だ。

「SEIZI INABA」は製作者でしょうけど、心当たりがない。
ググってみても情報がない。

知ってる方はぜひ教えてください。

友人が言うには「昔々、ギター教室に通っていた頃、
講師の先生から譲っていただいた」と。

造りは精巧でしっかりしている。
そして非常に良い音がする。

トップのスプルース材も木目が詰まっていて美しい。

今こいつはほとんど Kyohmi 専用ギターになっていて、
彼女一番のお気に入りのようだ。

クラシック・ギターはサイズも小さいし
弦のテンションも緩いので女性でも弾きやすい。

弦高が低すぎて少しビビりがあったので、
Red House でナットをリペアしてもらった。

じつは1度、掃除機をぶつけてしまい、
トップ材にわずかなヒビが入ってしまったことがある。

これも Red House でリペアしてもらい、
以前と変わらぬ音色を維持している。

こうして並べてみると、
なんだかハンドメイド・ギターばっかりだ。

市販モノもカスタムしたりリペアしたりで、
オリジナルのままってギターがない。

「なんでかなあ」と考えてみると、

「弾きやすくて音が良いから」

それに、今まで
市販のギターに魅了されたことはほとんどない。

前に書いたマーチンOM-45 と PRS Custom24 ぐらいだ。

まあこやつらは、ほとんど
ハンドメイドと言っても良いギターだけど。

思えば偉大なギタリストはみんな
オリジナルのまま使っていない。

クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、リッチ、
みんな改良してオリジナルモデルをつくっていった。

親しくしているギター工房に
「気に入らない」と言ってマスグレを持ち込み
リペアしてもらう風景も見てきた。

それにハンドメイドは作者の気持ちが伝わってくるようで、
なんだか弾いていて心地よい。

なにより、絶大な信頼を寄せられる
凄腕のクラフトマンが、身近にいてくれるというのは、
演奏者にとって何ともありがたいことだ。

※「マスグレ」とはマスターグレードのことで市販品では最高の品。
※「ググる」とはグーグルなど検索エンジンで検索すること。

www.kyohmitozai.com