年初めの美術館
毎年このお正月🎍の時期にだけ公開される
長谷川等伯作
国宝《松林図屏風》を観に東京国立博物館へ。
長谷川等伯は16世紀(安土桃山時代)に
活躍した能登出身の天才画家。
等伯の傑作を今年も年初めに観れて幸せ…
のはずが、
今、被災地で
必死に闘っている人たちのことを思うと
朝靄を描いた風景なのに、
夜に変わる前の
寒々しい光景に思えてきました。
部屋の配置が昨年と違い
照明が数段暗くなっていました。
その暗さがまるで黙祷のよう。
上が昨年の展示。
下が今年の展示。
展示室は昨年感じなかった深い悲しみが
霧のように覆い尽くしているようで、
自分の無力さを感じずにはいられませんでした。
どうか全てのひとが
安心に眠りにつける日が
一刻も早く訪れますように。