内部告発Returnsシリーズの記事を執筆し始めた一つの理由は、もう一度冷静な目で「現職警察官の内部告発」について検討したいと考えたからです。前に執筆した『罪深き「内部告発」』シリーズ(参考リンク:http://ameblo.jp/p2c/theme-10009166583.html )は、冷静な気持ちで書かれていないところが致命的です。本当は黒歴史にしてしまいたい・・・。まあ、私はプロの物書きではないですし、ブログ初体験だったので仕方ないと思って許して頂きたいです。どうも私には、感情を交えず淡々と書くスタイルのほうが合っている感じがします。


 もう一つ理由は、現在持っている知識で、もう一度「現職警察官の内部告発」について検討したいと考えたことです。現在は、『罪深き「内部告発」』を執筆していた当時よりも、より多くの情報を持っており、より深い考察を行うことができます。これは、やはり、朝木市議万引き事件・転落死事件まとめWiki を自分の手で作成したことが大きいと思っています。どんなことでも同じだと思いますが、深く理解するためには「自分の手」でやるってことが大事だと感じています。


 さて、今までにも散々言い尽くされていることではありますが、「現職警察官の内部告発」について不自然と思われる点を、もう一度、以下にまとめてみます。


 「現職警察官の内部告発」についての不自然性は、次の3つにまとめられると思います。

1.内部告発先の選択の不自然性

2.内部告発の公表に対する「草の根市民クラブ」の反応の不自然性

3.内部告発の内容の不自然性


 今日のエントリーでは、上記の1、2について議論します。もっとも、以下の議論には何ら目新しいところはありません。しかしながら、まとめWikiに掲載する資料のたたき台として一応のまとめを作成しておくことは、私は意義があると考えました。ですので、皆様には、追加・修正すべき内容について忌憚なきご意見を頂きたいと思っています。


1.内部告発先の選択の不自然性

 そもそも、内部告発先として瀬戸先生を選択することは不自然であるように思われます。内部告発者が現職警察官であれば、矢野穂積市議や朝木直子市議が、今なお朝木明代市議「殺害」事件の「究明」を主張していることは、当然に知っているはずです。とすれば、内部告発先として真っ先に考えるのは、普通に考えれば、矢野穂積市議や朝木直子市議であるはずです。特に、朝木直子市議は、故朝木明代市議の長女なのですから。もし、本物の現職警察官が真実の内部告発をするのであれば、それまで東村山事件に関与していなかった瀬戸先生を内部告発先に選ぶのは、非常に不自然に思われます。仮に瀬戸先生を内部告発先として選んだとしても、なぜ、矢野穂積市議や朝木直子市議にも重ねて内部告発をしなかったのでしょうか?矢野穂積市議や朝木直子市議が一番の当事者であるはずです。


 更には、矢野穂積市議や朝木直子市議が「殺害」犯人に関する情報に1000万円の懸賞金をかけていたことにも注意を払うべきです。もし、内部告発者が懸賞金のことを知っていたのであれば、なおさら、矢野穂積市議や朝木直子市議を内部告発先として選択するでしょう(注:もっとも、「創価問題新聞 」の「犯人逮捕へ御協力を 」のページによれば、懸賞金は、「すでに実行犯の絞込みが進ん」でいるために、2008年12月23日という期限で終了されています)。


 もっとも、内部告発がガセであれば、話は別です。瀬戸先生は、2008年7月1日に朝木明代市議「謀殺」事件について着手することを公表しており、さらに、7月19日には事件の再捜査を求める「要望書・質問書」を公表しています。特に7月19日以降であれば、何らかの意図で瀬戸先生を利用しようと考えた者が、現職警察官を装って虚偽の内部告発を行うということは、大いに有り得る話だと思います。もっとも、単なるイタズラの可能性も考えておくべきでしょう。


2.「草の根市民クラブ」の反応の鈍さ

 もし「現職警察官の内部告発」の内容が本当であれば、これは「草の根市民クラブ」の両議員にとって極めて重要な情報です。いままで、矢野穂積市議及び朝木直子市議は多くの裁判で敗訴していますが、「現職警察官の内部告発」の内容は、---もしそれが真実であればですが---矢野穂積市議及び朝木直子市議の主張の正当性を根拠づける強力な材料となるものです。


 しかしながら、草の根市民クラブは、2009年1月30日にいたっても「現職警察官の内部告発」について一言も見解を発表していません。もし、「現職警察官の内部告発」の内容に真実性があるのであれば、草の根市民クラブは、掲載できる内容にある程度の制約はあっても、内部告発について「東村山市民新聞」において大々的に宣伝するはずです。しかし、草の根市民クラブが内部告発について少しでも触れたのは、HP版「東村山市民新聞 」の次の記載だけです:


新たな情報をもとに朝木明代議員謀殺事件究明に立ち上がった瀬戸弘幸氏ら主催の
9月1日朝木明代議員追悼・東村山駅頭行動に矢野・朝木議員が参加、事件究明を市民によびかけ。

 文字サイズも実際の記載に近いものにしてみました。

 上記の記載では「現職警察官の内部告発」が「新たな情報」と表現されています。これは、「現職警察官の内部告発」の内容を知っていることを示唆していると思われます。現職警察官の内部告発」の内容を知らなければ、「新たな情報」ということはできません。更にいえば、「現職警察官の内部告発」の内容を知った上で「新たな情報」というごまかした表現をしていることは、「草の根市民クラブ」の両議員が「現職警察官の内部告発」の内容に信憑性がないと考えていることを示唆しているでしょう。もっとも、「草の根市民クラブ」の両議員、特に、矢野市議は、そもそも朝木明代市議の転落死事件について真相を知っており、「現職警察官の内部告発」を、内容を検討するまでもなく虚偽であると分かっている可能性もありますが・・・。

 

 なお、上記の記載がHP版「東村山市民新聞」に現れたのは9月8日です。宇留嶋氏は、8月7日に矢野市議に「現職警察官の内部告発」の存在を伝えていますから、少なくとも1月は「現職警察官の内部告発」を黙殺していたことになります(宇留嶋氏のブログ「エアフォース」の次のURL:http://pullman.blog117.fc2.com/blog-entry-124.html のエントリを参照)。


 加えて、彼らは、紙版の「東村山市民新聞」を宣伝メディアとして重要視していますが、「現職警察官の内部告発」の公表の後で初めて配布された紙版「東村山市民新聞」である第161号にも内部告発については何ら言及されていません。「東村山市民新聞」第161号では、単に、「朝木議員殺害事件の犯人逮捕につながる情報提供者への懸賞金提供は、実行犯の絞込みがすでに進んでおり、十二月二三日に終了いたしました」と記載されているだけです。


 以上に説明しているように、「現職警察官の内部告発」に対する草の根市民クラブの不自然な反応は、内部告発の内容が虚偽であることを示唆していると考えられます。


-----------------------------------------------------------------

 さて、次のエントリーでは、「3.内部告発の内容の不自然性」について検討します。次のエントリーでは、一応、今までに検討されてない事項について議論するつもりです。あまり期待されても困るのですが、楽しみにして待って頂ければ幸いです。