とある夏の日、未明。

惑星リリーパを監視するオペレーターからの緊急通信が対ダーカー作戦部長、すずを深い眠りから覚ます。

 

すず「・・・もひもし?この時間でかけ違いとか言ったら流石にキレるよ?」

 

オペレーター「リリーパに大量のダーカーが確認されました!目的は恐らく採掘基地と思われます、至急迎撃隊の編成をお願いします!!」

 

すず「了解。 ああ、すずだよ。リリーパでダーカーが大量発生したみたいでね、手を貸して』 で、大量とは言うけど敵はどの程度いるの?」

 

かなり焦った様子のオペレーターに質問を投げつつ、すずは即座に最も信頼のおける人物・・・過去に何度も作戦立案をともにしてきた深紫華通信を飛ばす。

 

オペレーター「今敵の全体像を送りました。具体的な数は把握できておりませんが、少なくとも私の記憶にはない数です」

 

深紫華「わかりました。とりあえず今すぐ動ける手練れに声をかけてきます。通信は繋いだままにしておきますから、何か追加情報があればお願いします。―――アルアスさん、緊急招集です。至急出撃準備をお願いします

 

すず「お、来た来た。 『はい、お願いね』 って何で衛星画像・・・は?何これ」

 

器用に2人と会話しつつ、何故衛星画像を送ってきたのかオペレーターに聞こうとしたすずは画面を見たままフリーズする。

 

アークスの採掘基地は、衛星画像でないと全容が見えないほど巨大な施設だ。他にこれほど巨大な建造物は惑星リリーパの地上に存在しない。

 

そう、「建造物は」存在しない。

 

画面に、建造物ではない何かが写っている。否、何かは分かっているが・・・百戦錬磨のすずさえが頭での理解を拒否するほど最悪なモノ。それは

 

すず「この黒いの・・・全部ダーカー!?」

 

 

衛星からの画像にさえ黒々と大きくはっきり写るほどに膨れ上がったダーカーの群れだった。

 

 

すず「連絡ありがと、すぐそっちに向かう! 『深紫華、画像届いた?あとさっきの話は聞こえてたよね!?』」

 

深紫華「状況は理解できました。・・・深刻ですね、現地で作戦立案を行いつつ人手を集めましょう」

 

すず「賛成!まずは私たちが現地の情報を集めておかなきゃね」

 

2人は出撃準備を終え、リリーパへと赴く。同じ意思を込めた言葉を発して

 

 

すず深紫華「「安眠妨害とは、本当に良い度胸して(ます)よね・・・覚悟しなさい」」

 

 

 

アークスの存亡を載せた箱舟が、陽炎の揺れる砂海へと漕ぎ出す。

 

 

 

 

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あ と が き

 

始まりましたよネタのストック的に最後のSS!!テルーさんとグリ師匠以外の面々が活躍する最初で最後のお話になるかもしれない(勿論するつもりはないですが!!)ので、気合入れて書きますとも。

 

今回は、いきなりスクショなしのSSを書きだした(おう完成度高いの被せるのやめ―や)グリ師匠を見習って短めに、本当に冒頭だけを書きましたネタ切れが怖くて長引かせているわけでは決してありません。舞台まで被っててちょっと不思議な縁を感じる弟子であります()

 

タイトルに関して、Defendersは防衛する者で、まんま防衛を行うアークスのこと。Arkは英語で「ノアの箱舟」の意味を持ってます。つまり「箱舟の守護者達」、この船が沈むか否かは招集されたアークスの奮戦次第という感じのタイトルに。

また、アークスは「Artificial Relict to Keep Species」の略称「ARKS」をカタカナにした呼び名です。ARKと綴り一緒なんですよ( ・´ー・`)←

 

って本文短く収まったのにあとがきが長い!wwこの辺でノシ